今年4月に国立競技場で観戦した柏戦と同じくバックスタンド中央を2,000円という良心的な価格で観せて頂いた。

まだ、シーズン中盤とは言え、両クラブ共に残留争い真っ只中である。
降格圏ではないものの、降格圏との差が僅かな16位FC東京と降格圏に沈むブービー19位横浜FCの残留争いの直接対決と言っても良い、そう見ればこそ興味も沸くだろう対戦である。



そして、両クラブ共に今季スタジアムでの勝利は、観ていない。
FC東京 1分1敗
横浜FC 1分2敗
開始早々の前半4分に、早くも試合が動く。
櫻川のゴールで横浜FCが先制。
喜びに沸く横浜だが、同時に等々力で観戦した試合を思い出した。
今回と同じく前半4分にユーリ・ララのゴールで先制するも、最後は終盤にンドカの歴史的オウンゴールで川崎に逆転負けした試合だった。
等々力の試合では前半の間に同点に追いつかれたが、味スタでは試合の終盤まで虎の子の1点を守っていた。
そこまで頑張ったのだから、何とか勝ち点3を取りたかっただろうが、降格圏に沈むクラブだけに序盤に挙げたゴールを守り切る事は出来なかった。
後半40分、途中出場の長倉に同点ゴールを決められた。

同点に追いつかれたとは言え、勝ち点1でも持って帰りたい横浜FCには重たかった。
アディショナルタイム終盤の攻防で、遂に横浜FCは堪え切れずFC東京に、この試合2度目のPKを献上してしまった。
PKのキッカーは、最初に外したショルツではなく森重が務めた。
森重が、PKを冷静に真ん中の上に決めた直後に試合終了のホイッスルが吹かれた。
退団スピーチでは、FC東京のタイトルを願っていた野澤大志ブランドンだが、今季に関しては残留争いを勝ち抜く事が先だろう。
クラブが大変な時に去ってしまうのは心苦しい気持ちも有るだろうが、新天地でもレギュラーを勝ち取って活躍してくれる事を願いたい。