(動画の貼り付けが多くてすみません!)
前回の初級編はこちら。http://ameblo.jp/tomamx/entry-11228351996.html
(中級編クイズのチャレンジしてみようという方、もし初級編を読んでおられなかったら、まずそちらを訪問していただくことをお薦めしておきます。)
さて、まず、例題を兼ねて1曲ご紹介します。
【例題2】 Ajde Jano(アイデ・ヤーノ) (コソボ)
コソボの曲です。セルビアの自治州だと思っていたら、2008年に独立宣言してコソボ共和国になっているのですね。日本は独立を承認していますが、承認していない国々もあるようです。
ヤーノ(ヤーナ)は娘の名前。「さあヤーナ、馬を売ろうよ。」とか歌っているそうです。
美しい音楽・音質に、プロモーションビデオのように美しい映像の動画です。何のために制作されたのか知りません。
これは日本のフォークダンス界でも人気のある曲です。ダンスはとてもシンプルなものです。
さて「この曲は何拍子でしょうか」というのが、この記事のクイズです。
これは例題ですのですぐ答えを書きますが、この曲は私たちがふつうに耳にする4拍子や3拍子ではなく、7拍子です。3+2+2 = 7、トント・トン・トンのリズムです。
わかりましたでしょうか?
初級編では例題の7拍子の他、クイズとしては5拍子、別のリズムの7拍子(2+2+3)、および9拍子(2+2+2+3)の曲を紹介しました。
今回も3問のクイズを出します。
それぞれ、何拍子なのか、わかるでしょうか?
【第4問】 Blateshnichka Kopanitsa [ブルガリア]
【第5問】 Krivo Sadovsko Horo(クリヴォ・サドフスコ・ホロ) [ブルガリア トラキア地方]
【第6問】 Buchimish Horo(ブチミシュ・ホロ)[ブルガリア トラキア地方]
以上、中級編3曲、それぞれ何拍子か当ててください。
初級編に比べて、ちょっと難しいでしょうか?
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
では、解答です。
【第4問】Blateshnichka Kopanitsa [ブルガリア]
Kopanitsa(コパニッツァ)は、11拍子の曲です。
2+2+3+2+2 = 11です。トン・トン・トント・トン・トンのリズムです。
(トン・トン)・トント・(トン・トン)と
実はこの曲"Blateshnichka Kopanitsa"(ブラテシュニチカ・コパニッツァ?)について、私は知りません。コパニッツァのリズムで他にあまりいい動画が見つからなかったので、クイズはこれにしました。Googleで検索すると64,300件も引っかかるので、有名な曲なのかもしれません。
フォークダンスの動画としては、"SHOPSKA KOPANICA"(ショプスカ・コパニッツァ:ブルガリア西部ショップ地方のコパニッツァ)がありました。
前回紹介した曲のひとつ「ショプスカ・ラチェニッツァ」と同地方の曲ですが、コパニッツァの方は私は知りません。こちらは、音・映像はきれいなのですが、途中、私でもリズムが取りにくい部分があるので、クイズとしては却下しました。
このダンスのモチーフは、私が学生時代に踊っていた曲"Plovdivska Kopanica"(プロヴディヴスカ・コパニッツァ)と共通な部分が多いです。こちらは、ブルガリアのトラキア地方にあるプロブディフ(ブルガリア第二の都市)のコパニッツァです。
Plovdivska KopanicaもYouTubeで見つけましたが音声のみですので、リンクだけ貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=p-j3a0Jtdl8
【第5問】 Krivo Sadovsko Horo(クリヴォ・サドフスコ・ホロ) [ブルガリア トラキア地方]
この曲は、13拍子です。2+2+2+3+2+2 = 13。
(2+2+2)+(3+2+2) = 6+7 =(トン・トン・トン)・(トント・トン・トン)と捉えればいいでしょう。
このダンスは、学生時代、私も踊っていました。構成はちょっと違って男女の掛け合いなどはありませんでしたが。(こちらの動画のダンスはやや演出くさいように思います。)
この曲は、独特のリズムの上、途中テンポがゆっくりになる部分もあって、ダンスとしてなかなか楽しい曲です。
こんな演奏の動画も見つけました。なかなか味があります。
他にも吹奏楽での演奏の動画などもありました。こちらも人気のある曲のようですね。
【第6問】 Buchimish Horo(ブチミシュ・ホロ)[ブルガリア トラキア地方]
今まで、5,7,9,11,13と来ているので、そろそろ想像通りでしょう(笑)、この曲は、15拍子です。2+2+2+2+3+2+2 = 15。
(2+2+2+2)+(3+2+2) = 8+7 =(トン・トン・トン・トン)・(トント・トン・トン)です。
Buchimish(Bucimis)という曲も学生時代、踊っていました。
この動画の曲・ダンスはちょっと優雅ですが、私の知っている曲はテンポがもっと速く、ダンスも少し激しい動きのものです。
YouTubeでドイツのフォークダンスサークルか何かの動画がありました。これがまさに私の知っている曲・踊りですが、しかし下手くそ(失礼!)。世界に発信するなら、もうちょっと練習してからにしたらいいのに…。
曲だけだったら、もっといい音質のものもありました。
http://www.youtube.com/watch?v=xeGgdjY5oXI&feature=related
それにしても、この変則拍子クイズを書く気になった最大の要因ですが、YouTubeで本当に世界の音楽・ダンスを鑑賞できるようになっているものですねぇ。
以上で中級編の解答は終わりです。
今までの答えは、例題は2曲とも7拍子で、クイズの方は、5、7、9、11、13、15拍子でした。
それにしても、バルカン半島、特にブルガリアの人たちはなぜこんなに変則拍子が好きなのか、不思議でしょう。
しかし、ダンスが踊れるようになってくると、この変な拍子の曲がなんとも気持ちのいいものになってくるものなのです。
さて、次回は上級編(最終回)。
とんでもない拍子の曲が出てきますので、乞うご期待!
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