
これを受けて、例えば京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、自分でも今までは起きないだろうと思っていたといいながらも、塩素38が観測されたことなども合わせて、「再臨界が起きたと考えざるを得ない」とコメントされています。
http://www.youtube.com/watch?v=L2fzJHtGLwo
ただし、東京大学 早野龍五教授は、塩素38mの検出は東電の測定が間違っていると断言できる、と発言されています。
http://plixi.com/p/88437524#
結局、計器の故障だということに結論付けられたようで、その後の安全保安院の公表データでは「計器不良」とされています。
さて、結果的には胸をなでおろしたところですが、放射線量が急上昇というデータが出たことを、マスコミは全く報道していないようです。
Googleのニュースで検索して引っかかったのは。「ガジェット通信」のみでした。
http://getnews.jp/archives/110033
最近はテレビでも次第に通常の番組編成になり、お笑い番組なども普通に放送されるようになってきています。
東電や原子力安全保安院の記者会見を見る機会もずいぶん減ってしまいました。
地震・津波の被災者の方々や、福島第一原発の影響で避難されたり不安を持ち続けたりしている近隣の方々には申し訳ない気持ちもありますが、これはこれで仕方ないことと思います。
しかし、一方で(放射性物質による汚染の問題だけでなく)福島第一原発そのものの危険もまだまだ完全には消えていません。
マスコミがこんな状況だと、感度を高くしておかないと何か重要な見落としが起きそうで、恐ろしく感じた出来事でした。