福島第一原発 三現主義 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発に関して、テレビ報道で新たな映像が公開されました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/t10014748951000.html (NHK 3/18 0:04)

東京電力は、17日夜、記者会見し、使用済み燃料を保管するプールの水を冷やすことが出来なくなっている福島第一原発の新たな映像を公開しました。

公開したのは、東京電力が16日の午後4時ごろ、航空機から撮影した福島第一原発の映像です。この うち、4号機を撮影した映像では、鉄骨がむき出しになった建物の隙間から燃料を移動するための薄緑色のクレーンの一部が見えます。このクレーンの奥にわず かに白く光っているように見える部分があり、プールの水面ではないかと東京電力は説明しています。また、3号機は、天井や壁が大きく破損して白い煙が上 がっているのが確認できます。東京電力では、この撮影の結果、4号機の燃料の保管プールに水が残っていると判断し、自衛隊や警察が実施する放水作業を、ま ず3号機で行うことを決めたとしています。


映像の力はすごいです。
今までわからなかったことが、色々とわかります。


製造現場で事故やトラブルがあった場合にいつも大事だと強調される言葉に「三現主義」があります。
「現場」「現物」「現実」をしっかり確認して問題を解決しなさい、という考えです。

今回のような事故は、まさにこの三現主義が大切な局面。
それなのに、放射線のために現場に近づけず、現物をなかなか確認できない

今回は東京電力が撮影した映像とのことだけど、操縦士や撮影者の健康被害が心配になります。
日本のロボット技術であれば、今どき無人で撮影くらいできるはずなのに、と思って調べたら、興味深いニュースが2件引っかかりました。


アメリカ空軍の無人偵察機が原発を撮影

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031700501  (時事ドットコム)
 東日本大震災で、米空軍が最新鋭の大型無人偵察機「グローバルホーク」を投入し、放射能漏れが続く福島第1原発の上空付近を飛行させて撮影していたことが16日、分かった。米空軍筋が明らかにした。
  機体上部に大型の衛星通信用アンテナが収納されており、画像データを日本国内の司令部にリアルタイムで送信できる。13日から被災地上空での飛行を開始した。得られた画像は、日本政府の被災地の支援活動に利用されている。

グローバルホークはこんな姿。ちょっと不気味ですね。
しかし、既にきっと有益な情報を送ってくれたものと信じます。

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もうひとつ。

福島原発へ文部省がロボット派遣。 (3/16 22:47 朝日新聞)

  http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103160428.html

 今後、放射能汚染が激しい場所を調査する必要も生じるため、文部科学省は、人が近づけない危険な場所のガンマ線などの放射線量を測定できる無線操縦で動く防災モニタリングロボットを東京電力に貸し出した。

 財団法人原子力安全技術センター(東京都)が所有するロボットで、同センターは「防災訓練などに参加したことはあるが、現場で実際に利用するのは初めてと思う」と話している。

 このロボットは高さ150センチ、長さ150センチ、幅80センチ、重さ約600キロ。小型戦車のような形をしている。無限軌道によって、最大毎分40 メートルの速さで移動できる。前方にマジックハンドが付いており、それで積んでいる無線中継基地を途中で下ろしながら前に進むことで、約1.1キロ離れた ところから無線操縦ができるという。


こちらはこんな姿。

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ちょっとカワイイ・・・

・・・とか言ってる場合ではない。

3/16の深夜に報道されたということは、この日に初めてこんな要請をしただけ?
東京電力が事故が起きてすぐにこれを手配しなかったのはなぜ?遅すぎる!
ここでも後手後手。

一方でこれ、ものものしいセンサーっぽいものがいっぱい付いてるけど、建物のずっと上の方にある燃料保管プールにまで近づけるのかなぁ?かなり怪しい。階段をキャタピラで上がるのか?

無線の小型ヘリコプターに超小型カメラを設置して飛ばしたら、有益な映像情報が得られるのではないかと思うけど、そういう手段は考えていないのでしょうか?
バラエティ番組で、そんなのを見た気がする。テレビ局に協力要請しないのかなぁ。


こういう状況なので、計画通りに進まず失敗に終わることも多々あるでしょう。
実行寸前まで準備したけど、よく検討したらリスクがあるので実行すべきでない、などということもあるでしょう。

この危機的状況、そんなことは当然あることを想定して、プランA、プランB、プランC・・・あらゆる計画の準備を早急に同時に進めておいてほしいものです。


この危機が無事に終息することを祈るばかりです。