まだ 福島第一原発 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発の問題、さらにテレビ報道を見たり、インターネット情報を調べたりしました。


核反応を行っている圧力容器、およびそれを収納している格納容器は、大丈夫なよう。

ただ、反応容器の水位が下がって炉心が高温になり、燃料棒に使用しているジルコニウムが水と反応して水素が発生し、それが建物の中に充満して着火し、爆発を起こしたらしい。

この状況から考えると、圧力容器とタービンとをつないで高温の水をやり取りする配管に漏れが起きていると考えるのが妥当か。これで水位が下がったこと、容器は大丈夫なのに建物に水素が漏れたことが説明できるように思う。


さて、現在、格納容器にホウ酸を添加した海水を注入している。
先に、蒸発させて蒸発潜熱を奪って冷却するのでは?と推定したが、それは間違いで、どうも入れるだけのようです。


http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110312-OYT1T00810.htm

地震による自動停止で原子炉内の圧力上昇と過熱を引き起こし、炉心溶融が心配されていた東京電力福島第一原発1号機に、東電は海水を注入するという決断をした。枝野官房長官が12日夜の記者会見で明らかにした。


 海水は、海から引いてたくさんの量を使用できるので、冷却の効果が高い。もともと原発には緊急用の海水注入系があり、温めた蒸気の冷却などに海水を使用している。原発が海辺に建設されるのは、このためでもある。

 特に、今回の緊急冷却では、海水にホウ酸を添加して使用する。原発の水は、冷却材であると同時に、中性子の速度を落として核分裂反応を起こしやすくする効果がある。

 水を注入した結果、再び核分裂が活発化しないよう、反応を抑えるのがホウ酸の役目だ。ホウ酸注入は、非常時の冷却では効果があり、軽水炉には専用の注入システムが常設されている。

 問題は、1号機の今後だ。海水を使用した場合、設備の復旧が難しくなる。特に今回の事故では、核分裂によって生じた放射性物質が外部に放出されていることから、ウラン核燃料の少なくとも一部が、金属被覆を溶かして露出し、融解を引き起こしている可能性がある。

 そのような深刻な汚染が起きたうえに海水を注入した原子炉を、再び健全な状態に戻すのはコストもかかり、実現はかなり難しい。

 仮に、原子炉を廃炉にする場合、国への審査手続きが必要になるほか、放射能の高い核燃料の冷却、施設の放射能汚染を取り除く作業(除染)などが必要になる。また、構造物も40年にわたる運転で中性子線にさらされ、放射化しているため、放射線の影響を防ぐための措置を講じた上で解体する必要がある。



もともと緊急用の海水注入系があるということは、技術的には想定していた方法のようです。
それなら少し安心できますが、それなら逆になぜもっと早くその対応をしなかったのか、東電の姿勢を疑います。

もちろん、企業だから復旧が難しくなる方法は採用したくないと考えることは全く理解できない訳ではないけれど、既に40年も使用した設備でもあり、市民の安全と天秤にかけた場合、もっともっと早く決断すべきだったのではないのか?


とにかく、まずは想定の通り、安全に終息してくれることだけを祈ります。