先ほどの枝野官房長官の記者会見、テレビで見ました。
(枝野さん、さきがけ時代から応援していたのに最近は精彩がないと思ってましたが、今回は堂々としたもので頼もしく思えます。)
福島第一原発で起きた爆発、ほぼ私が先ほど推定していた通りでした。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103120519.html
枝野幸男官房長官は12日夜、首相官邸で記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所1号機の爆発について、原子炉本体ではなく建屋の崩壊であり、「東電からは(炉心を入れる圧力容器を守る)格納容器が破損してないことが確認されたと報告を受けた」と述べた。
敷地境界での放射線レベルは、爆発の後から下がっているとの情報も示されました。
とりあえずはよかったです。
それから、炉心冷却のためのポンプを自衛隊機が運搬すると。
こういう対策があるのなら、なぜもっと早くしなかったのか悔やまれます。
(もしかしたら、報道でははっきりと違うといってたけど、次の海水用のポンプか?)
それから、格納容器を海水で満たして反応容器を外側から冷却すると。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103120521.html
東京電力は12日午後8時20分、福島第一原子力発電所1号機の圧力容器を冷却するため、容器内に海水を入れる作業を始めた。海水を入れると設備の復旧が難しくなるが、炉心溶融の可能性も否定できないため、安全性を優先することにした。小森明生常務は同日夜の記者会見で「電源が十分ない中で、そういう手段を考えた。(原子炉に)ダメージがあるのは重々承知している」と述べた。
反応容器を冷却することは、もちろんいいことです。
十分に知見を持った人たちが検討・議論の上決定したこととは思いますが、今までやったのことないを実行することには未知の失敗が起こりえることに、一抹の不安を覚えます。
格納容器の海水の温度が上がり、沸騰して圧力上昇しますが、その蒸気を逃がすのかどうか?
蒸気を逃がさないとすれば、圧力がその温度の蒸気圧まで上昇、格納容器がその圧力に耐えられるのかという問題があります。しかし、この方法では蒸発潜熱による冷却が進まないので効果が小さい。
したがって、蒸気を逃がして蒸発を継続することになると推定しますが、その場合は食塩の結晶が析出してくるので、それが容器の表面で析出してかえって除熱性能が悪くなるとか、あるいはどこか配管を詰まらせるとかの悪さをしないのか、また高温の海水が金属の腐食を急激に進ませることはないのか、等々。
しかし、こんな非常手段を打ってでも対策しなければならない、緊急事態なのでしょう。
無事収束することを、本当に心から期待します。