福島第一原発 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

地震の被害はたいへんなことになっていますね。

地震での直接的な建物の倒壊。
津波によるさらに大規模な破壊。
石油コンビナートなどでの大規模火災。
停電も続く。

少しでも早い救出・支援・復旧が望まれます。
言葉が軽くて申し訳ない限りですが、被災された方にお見舞い申し上げます。

そんな中、私は福島第一原発のニュースが気になります。

放射性物質の拡散を容認してでも、空気(蒸気ではないか?)の放出を決断したようです。

9:36のNHKの報道
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014619421000.html

経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、福島県にある東京電力・福島第一原子力発電所の1号機では、 原子炉が入った格納容器の圧力が高まっているため、午前9時から、容器内の空気を外部に放出する作業が始まりました。この作業に伴って、容器内の放射性物 質が大気中に放出された場合でも、その量は微量とみられるということです。また、地元ですでに実施している福島第一原発から10キロ以内の避難で、住民の 安全性は保たれるとしています。

原子力が専門の東京大学の関村直人教授によりますと、原発の格納容器内の放射性物質を含む空気の外 部への放出は、格納容器内の圧力を下げるために、原発の敷地内にある「排気筒」と呼ばれる煙突のような施設から、複数のフィルターで放射性物質を取り除き ながら行われます。その作業は、まず格納容器内の空気に含まれる放射性物質の量を調べたうえで、実際に排気筒から放出した際に原発の敷地の中や外にいる人 に大きな影響がないかを確認しながら行われるということです。



しかし、少し安心できる情報もありました。素人の自分が心配しすぎたのかもしれません。

http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa6587606.html

メルトダウンを起こしたチェルノブイリと、日本や欧米の原子炉は、構造が違います。
チェルノブイリは、黒鉛棒が減速材の働きをする黒鉛型原子炉で、だからいったん暴走が始まると加速する一方で、昔から危険性が高いと言われてきました。
いっぽう日本や欧米の原子炉は、水が減速材の働きをします。つまり報道にあるように冷却水が抜けて足りなくなると、炉心温度は確かに上がるでしょうが、同時に減速材もなくなるので、中性子の周囲への四散が早くなり、核分裂の連鎖反応は逆に抑制されるはずです。
つまり冷却水が抜けると核分裂の勢いは逆に弱まります。日本型の原子炉は最初からそういう構造に作られており、だからテレビも原発にメルトダウンの心配等はなく、大丈夫だと言っているのです。



チェルノブイリとは構造が異なる、というのは以前から聞いていたことですが、ケミカルエンジニアの自分でも、この説明だけではよくわかりません。冷却水が抜けると核分裂の勢いが弱まる???


政府や東京電力は「被害は大したことはない」と発表するに決まっています。
それが、本当に大丈夫なのか、それともパニックによる混乱を避けるためにそう言っているだけなのか、判断が困難です。

今、NHKのテレビで、福島第二原発でも蒸気放出を始めたと報道されてました。

科学的で冷静な報道・発表があればいいのですが、どこかでされているのでしょうか?


とにかく、これ以上の被害が起きないことを、心から願います。