ドガ展 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

横浜美術館で開催中のドガ展に行ってきました!


職場の窓から見下ろすと、そこに横浜美術館。徒歩5分。

ドガはもっとも好きな画家のひとり。


それなのに・・・、9月から開催されてるのに・・・、まだ行ってませんでした。

12月末で終わるのでそろそろヤバイ・・・と、今日の午前中、職場をちょっと抜け出して行ってきました。(もちろん、半日有給休暇扱いにしましたよ!)

平日なのに、そこそこの人が来てましたね。



今回のドガ展の一押しは、日本初公開の<傑作>「エトワール」のようですね。


tomamのブログ-エトワール

まず目を引く大胆な構図、スポットライトを浴びて輝く白い肌の質感、描き込まれていないのにわかる顔の表情、さすがに印象に残る絵です。

しかし、「背後の舞台装置」とされている左上の部分、黒服の紳士やバレリーナの足もと以外は、何を描いてるのかよくわからないなぁ。



個人的には、「バレエの授業」の方が好きかな。こちらも有名な絵。

さまざまな仕草の踊り子たちが描き込まれていて、すばらしいです。構図も好き。

しかし、奥の方で座って雑談してるのはまだしも、左上の女の子は、背中を掻いてるの? リアルすぎる(笑)


tomamのブログ-バレエの授業



あと、生前公開された唯一の彫刻という「14歳の小さな踊り子」も出展されてました。

身体のバランスが素晴らしく美しい!


tomamのブログ-14歳の小さな踊り子


あれ? しかし、この彫刻、今年2月、出張のついでにボストン美術館に行ったときにも見て感動してた!

今回は「E.G.ビューレー・コレクション」からとされてる。

Wikipediaで見ると、ナショナル・ギャラリー(ワシントン)他とされてる・・・? 「他」??


図録の説明によると、オリジナルの像はロウ製で、ブロンズに鋳造されたのはドガの没後のこと、と。

・・・それで、鋳造された像がいくつもあるのかな。たぶん。きっとそうだ。そうしておこう。



もうひとつ、気に入ったのが「綿花取引所の人々(ニューオーリンズ)」。

こちらは写実的な絵ですね。ドガの親戚一族の集団肖像画だそうな。


tomamのブログ-綿花取引所の人々(ニューオーリンズ)


この絵を見て、自分の好きな画家である小磯良平の作品「絵画」「音楽」を思い出した。写実的な群像の絵。

そう言えば、小磯良平もバレリーナの絵を描いてる。

 → 調べたら、ドガの影響に触れた文章をみつけた。

http://www.museesdefrance.org/report/report1010.html



ドガがその後期に取り組んだ画題が「浴女」。

視力が衰えていったドガは、パステルを使って絵を描いたと。


tomamのブログ-浴盤(湯浴みする女)


しかし、この頃に描かれた裸婦はみんなかなりのぽっちゃりです。この「浴盤(湯浴みする女)」はまだ細い方。

バレリーナ体型の、小顔・折れそうなウエスト・細くて長い手足に美を感じる自分としては、ちょっと違う、

 ・・・・って、そんな基準で大画家の絵を見てていいのか?(笑)


ついでに、常設展の絵画・彫刻も見れる。

下村観山の「小倉山」は、今回2回目だけど、とんでもなくすばらしい。すごいテクニック。大好きです。

他に、ダリ・マグリットなどの絵などなど。


12月31日までですので、興味のある方はお急ぎを!