江戸時代の頃から、現在のように、「九州説」と「畿内説」の議論が、あったようです。
邪馬台国が、九州にあったという説、それから、畿内にあったという説、この二つの説が、日本の東大と京大の二大学閥を二分して、現在でも、ずーっと争っているみたいです。
他にも、候補地は、たくさんあるようですが、比較的最近では、「沖縄説」も登場して、ここ20年くらいは、「九州説」、「畿内説」、「沖縄説」の三つ巴の争いになっていたようです。
この問題が、難しいのは、当時の日本に、邪馬台国を書きしるした文献が、ほとんど残っていなくて、文字として記録が残っているのは、当時の中国にあたる「魏」の国の「魏志倭人伝」だけだというのが、原因みたいです。
問題を、簡単にまとめると…
○九州説
魏の国の遣いが、文献に記載した方角が、九州地方を指しています。
しかし、距離が合わない。
方角は、九州方面なのですが、そのままの距離だと、九州を飛び越して南西諸島の海上に、邪馬台国が、存在していたことになるようです。
地名なども、合っているのですが、当時の小規模の国の痕跡は、残っていますが、文献に記載されているような大きな国が、見当たらないのです。
○畿内説
魏の国の遣いが、文献に記載した距離では、畿内(大和盆地のあたり)になるようです。
しかし、方角が合わない。
距離は合っているのですが、方角は九州方面なのです。
地名なども合っているし、文献に記載されているような大きな国も、大和盆地に存在していました。
なんといっても、卑弥呼の墓もあります。
でも、方角が、まったく違うのが、致命的な欠陥になっているようです。
○沖縄説
魏の国の遣いが、文献に記載した方角と距離の両方を合わせると、奄美大島や沖縄本島あたりになるようです。
方角と距離の二つの条件を、満たしているのですが、しかし、沖縄には、邪馬台国のものらしき、出土品が、ほとんど発掘されていないのです。
方角と距離は合っているのですが、出土品などの物的な証拠が、少なすぎるのです。
以上を、簡単に、再度まとめると…
○九州説は、距離が合わない。
○畿内説は、方角が合わない。
○沖縄説は、出土品が少ない。
「魏志倭人伝」にあるように、遣いの者のルートを、記述のままに、そのまま地図にすると、こんなかんじになるそうです。
「距離」、「方角」、「出土品」の三つの証拠が、揃っていないので、三つの説とも、証拠不十分ということで、確定できずに、ずーと論争が、続いていたというのが、現状のようです。
面白いですね。
こういう理由だったのですね。
江戸時代から議論されても、結論が出ない理由が、わかりますね。
これだけの長い期間、日本のトップの学者たちが、考えてもわからなかっただけのことは、あります。
とーっても難しいパズルだったのですね。
しかし、10年くらい前から、日本と中国の学者の一部で、徹底的に考え抜いた結果、ようやく謎が解けたようです。
それは、とても意外な結果でした。
こういう場合、「常識」では解けないので、さらなる「超常識」の視点を、もってこないといけません。
それは、日本と中国以外の外国の意見です。
当事者同士が、もめている場合、第三者に意見を求めると、客観的で冷静な分析をしてくれます。
これは、「混一疆理歴代国都之図」といって、14世紀に、当時の朝鮮半島に、存在していたという地図です。
これは、写本されたもので、オリジナルの地図は、おそらく、紀元前に描かれただろうとも、言われています。
右下の島が、日本列島です。
よく見ると、九州と四国、それから、本州の半分にあたる西日本だけです。
本州の半分の東日本、それから、北海道がありません。
しかも、現在の日本よりも、90度くらい回転した状態で、存在しています。
これも、最初は、何かの間違いかと思ったそうですが、同じような地図は、ベトナムなど、複数の国の地図に、存在していたそうです。
このことから、
「邪馬台国の時代の日本は、現在の位置にはなかった」
という衝撃の事実が、浮かびあがってきたのです。
その後、日本の学者たちは、アメリカの科学者チームに依頼して、最先端の地質学の理論をベースにして、スーパーコンピューターで、太古の時代の日本列島を、シュミレーションしてもらったそうです。
以下が、そのアメリカによって作成された、シュミレーションです。
これは、古代の日本列島です。
有史以前だと思います。
西日本も東日本も、南北が、ほぼ逆転しています。
次は、紀元前300年頃の地図だそうです。
西日本が、中国に隣接していて、東日本は、フィリッピンの東にあります。
ちょっとわかりにくですが、北海道は、東日本の北にあったようです。
これは、紀元前30年頃みたいです。
この頃から、西日本と東日本が、近づいてきています。
北海道は、その北東に位置してきています。
先ほどの朝鮮で描かれた、「混一疆理歴代国都之図」は、この頃の地図かもしれません。
これが、紀元300年頃、卑弥呼が亡くなった、ちょっと後の地図みたいです。
西日本と東日本が、ようやく合体して、北海道も本州に近づいてきていますね。
どうですか?
これが、日本列島の本当の歴史みたいです。
凄いですねー。
さらに、面白いのは、このシュミレーションで、「邪馬台国」の謎が、全部解けるのです。
これが、当時の魏の国の遣いの者が、通ったルートです。
上が、北の方角です。
方角は、九州方面で、距離は、現在の奄美大島と沖縄本島のあたりです。
でも、当時は、その位置には、「畿内(大和盆地)」が、あったのです。
これから推察すると、「魏志倭人伝」の「邪馬台国」の位置は、「畿内(大和盆地)」だったようですね。
しかし、だからと言って、九州になかったわけではありません。
九州にも、同じくらいの規模の「邪馬台国」は、やはりあったようです。
前述したように、「卑弥呼」は、テレポーテーションして、頻繁に行き来していた痕跡もあるようです。
このことは、現在でも、「畿内」と「九州」に、同じような地名が、同じような位置になることからも、わかります。
ご存知の方も多いと思いますが、いちおう、紹介していきますね。
○「畿内」の「邪馬台国」のエリアです。
○「九州」の「邪馬台国」のエリアです。
「伊勢神宮」なども、現在の「伊勢神宮」が、「表の神宮」だとすれば、「元伊勢」のあたりが、「裏の神宮」になります。
さらに、最近では、天橋立の海岸近くに、「冠島」という名前の島があるのですが、そこの海底に、海底神殿が、発見されていて、これが、伊勢神宮の本当の「奥の院」だとも言われています。
「伊勢神宮」-「元伊勢」-「冠島の海底神殿」
このトライアングルで、三位一体になっているのかもしれないのです。
「表」-「裏」-「奥の院」
この三つで、「完全な伊勢神宮」かもしれないということです。
「邪馬台国」も、そうかもしれません。
ここで、面白い事実があります。
「邪馬台国」の拠点だったと思われる、三大重要地です。
まず、ご存知の「箸墓古墳」です。
九州の宮崎県にある、日本最大級だと言われてる、「西都原古墳群」です。
前述の「沖ノ島」です。
「箸墓古墳」ー「西都原古墳群」-「沖ノ島」
この三か所をラインで結ぶんだ三角形、これが、全体像なんじゃないかな?
「畿内の邪馬台国」-「九州の邪馬台国」-「沖ノ島の海底神殿」
というかんじで、大きな三角形が、できあがるのです。
「表」-「裏」-「奥の院」
このトライアングルで、三位一体だったのです。
聖書の表現を使うと、
「父」-「子」-「聖霊」
になりますね。
結論です。
この三カ所が揃って、はじめて、「完全な邪馬台国」だったのです。
これが、この古代王国の正体です。
「箸墓古墳、西都原古墳群、沖ノ島の三カ所は、同じくらい大切な邪馬台国の拠点だった」
ということになります。
先ほどの話の続きですが、西日本と東日本が、もともと離れた別の島だったというのは、とても興味深いです。
この二つの島が、ぶっかってできたのが、現在の「フォッサマグナ」です。
長野県に、「安曇野」という土地があるそうですが、ここは、
「太古の時代、海人族が住んでいた漁村だった」
という記録があるそうです。
学者たちは、
「川で、川魚を獲っていたのだろう…」
と推測しているようですが、ここが、
「もともとは、ここは海だった」
と考えたほうが、辻褄があうのです。
太古の昔に、インドの大陸とユーラシア大陸がぶつかって、ヒマラヤ山脈ができたように、西日本と東日本の島がぶつかって、日本アルプスができたと考えたほうが、自然じゃないですか?
さらに、西日本と東日本の文化が、違いすぎるのも、
「この二つは、もともと別の島だった」
と考えると、納得できます。
念のために、もう一度断っておくと、既存の考古学や地質学が、よりどころにしている、各種の年代測定法は、誤差が大きく、ほとんど当てになりません。
現在は、まったく新しい歴史観を、最初から積み直す時期にきているのです。
「プレートが、そんなに急に、しかも、長距離を移動するのか?」
という意見も聞こえてきそうですが、いろいろ調べると、可能みたいです。
数十年前に、中近東で、大きな地震が起こった時に、わずか数時間で、数メートルアラビア半島が、動いた記録も残っているので、日本の島が、そうやって動いても、不思議はないのです。
さらに、太古の昔にも、「パンゲア」という一つの大陸が、分かれて、現在の大陸に、分かれているので、珍しいことでもないと思います。
他にも、世界中の神話にも、ある日突然、大陸や島が、船のように動いたという話も、たくさんあるみたいです。
さて、話は、これで終わりません。
「邪馬台国」を調べていると、もっともっと面白いことが、わかってきました。
日本の神話の中に、「出雲風土記」というのがあるそうですが、そこに書かれた、「国引き神話」の中で、出雲の創造神、八束水臣津野命が、大きな鍬で、大きな土地を分けて、それから、ぐいぐい引っ張り、船を動かすように、土地を動かしたという話も、あるようです。
「古事記」の中にも、「国産み神話」があります。
日本の国土創世を、伝える神話ですね。
「イザナギ」とイ「ザナミ」の二柱の神が、天の橋に立ち、矛で、混沌をかき混ぜ、島をつくる話です。
その後に、
「この二神は、大八島を構成する島々を、生み出していった」
という記述があり、その八つの島というのは、「淡路」、「四国」、「隠岐島」、「九州」、「壱岐島」、「対馬」、「佐渡島」、「本州」だそうです。
しかし、私は、新しい仮説を思いつきました。
一般的に、日本列島は、四つのプレートで、構成されていると言われているみたいです。
ただ、最近では、これを細かく分ける考え方も、出てきているようです。
諸説あるようですが、現在の日本列島に、直接関係していそうなプレートは、「オホーツクプレート」、「北西北海道マイクロプレート」、「東日本マイクロプレート」、「佐渡島マイクロプレート」、「アムールプレート」、「中央日本マイクロプレート」、「南部西日本マイクロプレート」、「フィリピン海プレート」の八つだと思います。
これですね。
ということは…
「国産み神話」を、現代風に解釈し直すと、「イザナギ」と「イザナミ」の神々が、天の橋に立ち、矛で混沌をかき混ぜ、八つの島を構成したのは、この八つのプレートを、動かしたのではないでしょうか?
これは、私の思いつきですが、これが本当だったら、最先端の科学の結論と神話が、一致するということになります。
ワクワクしてきませんかー?
お伽話だと思っていたことが、事実かもしれないと思ったら、とてつもない歴史の奥深さを感じませんか?
日本列島というのは、偶然できたにしては、美しすぎるのです。
「神様がプレートを動かして、日本列島をつくった!」
こちらのほうが、自然な話のです。
しかし、もしも、そうだとしたら、エジプトのピラミッドどころの話ではありません。
「日本そのものが、人工島だった!」
ということです。
「イザナギ」と「イザナミ」が、実際に、こうやって、日本列島を、つくっていたかもしれないということです!
何度でも言いますが、凄くないですかー!
「邪馬台国」、そして、「卑弥呼」という人物は、現代の私たちに、こういう謎解きを、わざと残したのかもしれません。
21世紀の最先端の科学で、ようやく、この謎が解けたのです。
この「フォッサマグナ」のある地方は、長野県の伊那市であり、昔は、「伊那の国」、つまり、
「イナンナの国」と呼ばれていたそうです。
また、岐阜県東南の「恵那市」のあたりも、そうだったといわれているそうです。
「イナ」と「エナ」は、たしかに、音が似ていますね。
また、さらに昔は、「伊勢」のあたりも、「伊那」と呼んでいたそうです。
やはり、「伊勢神宮」は、昔、「伊那の神宮」だったみたいですね。
古代の日本は、「イナンナの国」だったのです。
これは、「卑弥呼の国」という意味でもあります。
日本列島を人工的に造ったのが、「卑弥呼」に、シェイプシフトした、「イナンナ」だったということです。
そういえば、「イザナギ(伊邪那岐)」も、「イザナミ(伊邪那美)」も、両者とも、「伊」の文字が付きますね。
この名前からも、「イナンナ」の宇宙人グループだったと、推測できますね。
これが、その「漢委奴國王印」です。
大阪府立弥生文化博物館の「卑弥呼の館」を、見に行った時に、私が購入したレプリカです。
綺麗ですね。
裏面です。
本物のほうは、純金製の金印で、国宝です。
これに刻まれている文字には、様々な解釈があるそうですが、朱肉をつけて押すと、こういう文字が、紙に現れるそうです。
「漢委奴國王」
こう書かれていますね。
これは、一般的には、
「かんのわのなのこくおう」
と読むそうです。
つまり、
「当時の漢という国から、委奴國王(わのなのこく)に贈られた印」
だというふうに、解釈されているようです。
しかし、最近、これの解釈が、間違っていたことが、わかってきたようです。
正確な解釈は、こうです。
「漢の国へ 委奴(イナ)の国の王より」
つまり、「委奴(イナ)」の国の王である、「イナンナ」から、「漢」の国の王へ文書を送る時に、押印するために作った印だったということです。
「委」という文字を分解すると、「委」は「設計者」の意味だから、「女性の設計者」ですね。
つまり、「イナンナ」です。
「卑弥呼=イナンナ」が、使っていた金印だということです。
古代史、ワクワクしてきますね~!
次回から、皆さんが、ショックを受けないように、ゆっくりと、少しづつ、九州の秘密に近づいていきますね。
お楽しみに!
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