心臓が止まる理由 |  「カラダ」と「ココロ」をととのえ若返り! とまりしゅんいちろう のブログ

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皆さん、こんにちは。

自ら行う「セルフ・リラクゼーション」で

カラダとココロを整える、

健康寿命ナビゲーターの

とまりしゅんいちろうです。


 

こちらのブログでは、

あなたの食と美容と健康に

役立つ手軽にできて

効果のある情報をお伝えしています。

 

 

今日のブログは、

カラダを元気に」の分野から

現役のお医者さんであり、

作家でもある

久坂部羊さんの「カラダはすごい!

モーツアルトとレクター博士の医学講座」らの引用です。


 

ひとつお断りしておきます。

以下の内容は、あくまでも

久坂部先生の「持論」です。

異論がある、ということも

充分ご理解のうえ、お読みください。

 

 

 

 

「心臓が止まって死ぬ」

とひとくちにいっても、いろいろな

パターンがあります。

 

まず、代表的なものは

心筋梗塞です。

これは心臓の筋肉に酸素を

運ぶ血管(心臓に冠のように

かぶさっているので「冠動脈」

といいます)が詰まって、

心筋が「壊死」する状態で、

通常、発作的には激烈な

痛みを伴います。壊死の

範囲が狭ければ

助かりますが、広いと

その場で命を落とします。

 

「狭心症」は同じく心筋が

酸素不足になる状態ですが、

壊死する前に血流が戻る

ものをいいます。

 

胸の痛みや締め付けられる

ような感じはありますが、

血流がもどると症状は

消えます。

 

心筋梗塞と狭心症を合わせて

「虚血性心疾患」といいますが、

虚血(血液が流れなくなること)

が起こる理由は、たいてい

動脈硬化または冠動脈の

攣縮(けいれんしてちぢむこと)

です。

 

発作時の治療には、

ニトログリセリンの錠剤を

舌の下に入れます。

ニトログリセリンはダイナマイト

に使われる爆薬ですが、

血管拡張作用もあって、

虚血性心疾患の治療に

使われます。

 

これはダイナマイトの

製造工場に勤める虚心症の

職員が、家では発作が起きる

のに、工場では起きないこと

から発見されました。

 

薬を舌の下に入れるのは、

静脈が豊富で粘膜が薄く、

呑みこむより吸収が速い

ためです(鏡で見れば

よくわかります)。

 

次に心臓が止まる原因として

よく見られるのは、「不整脈」

です。いくつかの種類が

ありますが、特に危険なのは

「心室細動」とよばれるもの

です。これは心臓が小刻みに

震える状態で、ポンプの役割

を果たしませんので、即、

命に関わります。

 

心筋梗塞や心臓弁膜症が

原因でこの不整脈になることも

ありますが、先天的な異常が

原因のこともあります。

 

若い人のポックリ死はたいてい

これです。また、野球のプレイ中

に、ボールが胸に強く当って

起きることもあります。

 

最近、駅やデパートなどで

よく見かける「AED(自動体外式

除細動器)」は、この心室細動を

治す器械です。胸に電極を

押し当て、12002000ボルト

で電気ショックを与えます。

 

2009年、東京マラソンに出場

したタレントの松村邦洋さんが

倒れたときも、救護班がAED

を使って救命しました(倒れた

原因は心筋梗塞による

心室細動)。

 

ただし、AEDはあくまでも

心室細動などの不整脈に

有効なのであって、心筋梗塞

そのものには効きません。

それどころか、不整脈を

起していない心臓にAED

使うと、逆に心臓が止まったり

します。

 

一般の人には見分けが

つきにくいでしょうが、AED

電極を患者に正しく貼ると、

自動的に心電図を解析して、

AEDを使っていいかどうか、

音声案内してくれるので、

その指示に従えば安心です。

 

 

 

 

 

 

 

久坂部 羊「カラダはすごい!モーツアルトとレクター博士の医学講座」参照