夏の名残のシオ。
数は少なくなってきたが、釣れると大きくなっていて40センチを超える個体が釣れ出した。(これくらいになると色、形姿がそして引きの強さがカンパチを彷彿させる)
そして秋定番のツバスにハマチ。
潮が良いと、これからは同じような大きさの群れが入ってきてナブラが湧く日がある。
たくさん釣れると、シオもツバスも一夜干しにする。冷蔵庫の中と、時々クーラーの効いた部屋で扇風機で乾かす。
ちょうど一週間前の早朝。いつもの海岸はうねりが高く大荒れだったのでショアジギングは諦めて、湾内の漁港へ根魚狙いのチョイ投げに出かけた。
冷凍のイカをチョン掛けにして、岸壁キワキワに落とし込んで当たりを待つ。
いきなり釣れたのは重たいだけのハコフグ。ギーギーと泣くだけで動けない。可愛い姿に微笑みつつすぐリリース。
その後、置き竿にしていた竿に強烈な当たりが。大きく竿が曲がり海中に突っ込んでゆく。
慌てて手に取り合わせると、いきなりドラグが大きく鳴り響き、すごい勢いで糸が出る。思わずしゃがみ込み竿を立てて耐える。
魚は根のある右の方に強烈に突っ込む。
腰を落としたまま、ドラグを締めたり緩めたりして何とかかわす。
てっきり年無しのチヌと思い込んでいたのに、浮いてきたのはまさかの石鯛。
それも立派な銀わさ。一部始終見ていた隣の老人が驚嘆の悲鳴をあげる。その老人にタモ入れを手伝ってもらう。
上がってきた石鯛を見て、年老いた彼は「こいつはこの漁港のヌシに違いない」と叫びながら、何度もスマホで写真を撮っていた。
500円の短いグラス竿に30年ほど前の安いリール。道糸2号にハリスは1、5号、チヌバリ3号。
こんなことが本当に起こるとは、まさに奇跡。
帰って測ると53センチ。それにしても体高のある立派な銀わさだ。
胃の中は貝殻だらけ。多分フジツボやジンガサ類。
三枚に卸すと、身は分厚くて脂も乗って見事なサシが入り、綺麗。とりあえず冷蔵庫で寝かす。
2日目の刺身。まだまだ若くてコリコリ。
フライにしたり。
鍋に入れたり。
これは昨日のちょうど一週間寝かした昆布締めの刺身。
とろけるような旨味と凝縮された癖のない脂が口の中で拡がる。
やっと涼しくなってきて、猫たちはとても元気になった。
8月に入ってからは夏バテしたのか寝てばかりで、あからさまにトンを避けていたかんたろうが復活の兆しを見せ始めた。
再び、仲良くなったのだ。
トンが近づいただけで逃げ回っていたかんたろうが、自らトンに近づいてゆく・・・。
喜び、嬉しくてかんたろうを抱きしめるトン。
久しぶりにふたり戯れ合う。
思わず笑みがこぼれる。
ついて来い!と偉そうなかんたろう。トンもついて行く。
本当に心が癒されるひと時だ。
思わず「よかったよかった」と一人呟く。
おやすみ、かんたろう。
ふたりともいつまでも仲良く、元気で。
そしていつまでも一緒に。


























































