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BOSEが2024年に投入した完全ワイヤレスイヤホン、Ultra Open Earbuds(ウルトラ オープン イヤーバッツ)。

従来の「耳を塞ぐイヤホン」とは一線を画す“開放型・イヤーカフ構造”を採用した革新的な一台である。

 

音楽と環境音を両立する「ながら聴き」をコンセプトにしながらも、BOSEらしい豊かな音質と空間オーディオを備えた、まさに“ながら”の次元を一段階引き上げた製品だと感じた。

その理由を以下に示していこう。

 

 

  ■ 主な性能一覧

 

 

 

装着方式

イヤーカフ型・開放型(耳に引っかけるタイプ)

ドライバー

非公開(BOSE独自設計)

対応コーデック

SBC / AAC

ノイズキャンセリング

非対応(構造上、常時外音が聞こえる)

外音取り込み

非対応(必要なし)

空間オーディオ

対応(Bose Immersive Audio)

マルチポイント接続

対応(最大2台まで)

防滴性能

IPX4

バッテリー(本体)

最大約7.5時間(空間オーディオOFF時)

バッテリー(ケース込)

最大約19.5時間

充電方式

USB-C(ワイヤレス充電非対応)

質量

約6.5g(片耳)

価格(発売時点)

約39,600円(税込)

 

 

  ■ デザイン・装着感:“耳を塞がない”という快適さ

 

Ultra Open Earbuds最大の特徴は、耳をまったく塞がないイヤーカフ型構造にある。

耳の外側(軟骨部)に本体を引っかけて?挟んで?装着するため、耳道に異物を差し込む感覚が一切ない。

 

この構造により、常に周囲の音を自然に取り込みながら、同時に音楽を楽しむことができる。

初見では戸惑う形状だが、慣れてしまえば快適性は非常に高く、長時間の装着でも耳が疲れにくい。

というかつけていることを忘れる。

 

 

  ■ 音質:BOSEらしい厚みのある音+空間オーディオの立体感

 

 

開放型という構造上、音漏れや音質の犠牲は避けられないかと思いきや、本機はその予想を良い意味で裏切る。

BOSEらしい厚みのある低音と、クリアで伸びやかな中高域をしっかりと再生する。

 

さらに注目すべきは、Bose Immersive Audio(空間オーディオ)の存在だ。ONにすることで、音が耳元ではなく前方や周囲に定位するような立体的な音場を体感できる。

これにより、音楽だけでなく、映画やポッドキャストも自然な“ながら体験”として楽しめるようになる。

 

 

  ■ ノイキャン・外音取り込み:非搭載で問題なし

 

 

ノイズキャンセリング・外音取り込み機能はどちらも非搭載だが、そもそも耳を塞いでいないため、常時“外音取り込み状態”である。そのための商品である。

 

電車内や飛行機といった騒音環境には不向きだが、自宅・オフィス・街歩き・通話・家事など、音を遮断すべきでないシーンでは圧倒的な快適さを誇る。

 

 

  ■ 比較:他のオープンイヤー型イヤホンとの違い

 

 

同ジャンルで人気のオープンイヤー型イヤホンと比較してみると、BOSE Ultra Open Earbudsの特徴がより明確になる。

 

製品名

装着型

音質傾向

特徴

防滴

再生時間

価格目安

BOSE Ultra Open Earbuds

イヤーカフ型

重低音+広がり感

空間オーディオ、耳穴非接触

IPX4

約7.5時間

約39,600円

Sony LinkBuds

リング型

軽快でフラット

穴あきドライバー、軽量

IPX4

約5.5時間

約23,000円

Shokz OpenFit

イヤーフック型

中高音寄りで自然

骨伝導ではない開放型

IP54

約7時間

約24,800円

HUAWEI FreeClip

イヤーカフ型

明瞭でバランス型

両耳自動認識、軽量設計

IP54

約8時間

約29,800円前後

 

BOSEは価格こそ高いが、音質と空間表現の完成度、装着快適性においては頭ひとつ抜けている存在だと感じる。

 

 

  ■ 総評:“完成形”。音質も妥協しない人にすすめたい一台

 

 

BOSE Ultra Open Earbudsは、「ながら聴き」を快適に、そして豊かに楽しみたい人にとって最適解の一つである。

外音と音楽が自然に共存し、同時にBOSEらしいサウンドをしっかり体感できるという意味で、従来のオープン型イヤホンの概念を一段階進化させたモデルと言える。

 

音楽を楽しみながら日常生活をこなしたい、でも音質も妥協したくない──そんなユーザーにこそ、この一台を強くすすめたい。