Xiaomi Smart Band 9を1ヶ月間、朝晩つけっぱなしで使い込んだ。
前モデルのSmart Band 8はすでに高い完成度を誇っており、「この価格帯ならもうこれで十分」と感じていたユーザーも多かったはずだ。
では、今回登場したSmart Band 9は買い替えるだけの進化があったのか。
結論から言えば、「明確な不満がないなら急いで乗り換える必要はない」。ただし、これが初めてのスマートバンドなら、選ばない理由も見当たらない。
本記事では、1ヶ月間のリアルな使用感をベースに、Smart Band 9の良い点・微妙な点、そして8との比較までを冷静にレビューしていく。
■ 製品スペック
- 製品名:Xiaomi Smart Band 9
- ディスプレイ:1.62インチ AMOLED(最大1200ニト/自動輝度調整あり)
- バッテリー持続時間:最大21日(通常使用時)
- センサー類:心拍、血中酸素、加速度、ジャイロ、環境光センサー
- ワークアウト:150種類以上
- 重量:約15.8g(本体のみ)
- 通知機能:LINE、電話、アプリ通知対応
- 価格帯:5,000円台(国内並行輸入価格想定)
■ ディスプレイは明るく、軽くて邪魔にならない
ディスプレイは前作と同じく1.62インチのAMOLEDだが、輝度が大幅に強化されたことで屋外での視認性が改善された。特に直射日光下での通知確認がかなり楽になった点は好印象である。
環境光センサーが新たに搭載されたことで、シーンに応じて明るさが自動で変わるのも地味にありがたい。前作では毎回手動で明るさを調整していた手間がなくなっただけでも、乗り換える価値を感じた。
重量は約15.8g。前作と比べてわずかに重くなったが、実際につけてみると差はほとんど感じられない。24時間つけっぱなしでもストレスはなく、睡眠トラッキング中でも違和感はなかった。
■ ヘルス系機能は必要十分、過信は禁物
スマートバンドに搭載される健康系の機能は、あくまで“目安”であることを理解したうえで使うべきだ。心拍数、血中酸素、ストレスレベル、睡眠の質といった定番機能は一通り揃っている。
特に睡眠ログはよくできていて、「浅い・深い・REM」の記録はかなり正確に出る印象だ。ただし、睡眠スコアが高かった翌日に眠気MAXだったこともあり、「数値はあくまで参考」と割り切って使うほうがよい。
月経予測や座りすぎアラートといった機能もあるが、筆者の使い方では出番は少なかった。
■ バッテリーは文句なし。週1充電でOK
公称では「最大21日間持続」とされているが、これは通知オフ・モニタリング最小限の設定での話。
実際には、心拍常時オン・通知フル受信・明るさ自動設定で約12〜14日程度の運用が現実的だった。
とはいえ、2週間充電なしで使えるウェアラブルデバイスはまだまだ希少である。しかも充電も1時間あればフルになるので、ストレスフリーな部類だ。
■ Smart Band 8との比較
以下は、Smart Band 8からSmart Band 9に変わった主なポイントである。
- ディスプレイ輝度が大幅に強化
→ 600ニト → 1200ニト(屋外での見やすさが大幅アップ) - 環境光センサーを新搭載
→ 自動で明るさが変わるので、設定の手間がなくなった - バッテリー持続時間が向上
→ 最大16日 → 最大21日(ただし実使用では14日程度) - UIの操作がややスムーズに
→ スクロールや表示切り替えの引っかかりが減った - スポーツモード数が増加
→ 約120種 → 150種以上対応 - 重量がわずかに増加
→ 約14.9g → 約15.8g(装着感には影響なし)
正直、8を使っていて不満がなければ無理に買い換える必要はないが、「自動明るさ調整」や「通知の見やすさ」は確実に生活の質を上げてくる。そこに価値を感じるなら乗り換えてもいい。
■ アプリ連携は相変わらず優秀
Zepp Lifeアプリを使ったスマホ連携は相変わらず完成度が高い。
ペアリングはスムーズで、通知の設定やウォッチフェイスの変更も直感的に行える。Bluetooth接続の安定性も良好で、1ヶ月間一度も未接続になるトラブルは起きなかった。
スマホに届いたLINE通知の「既読表示」や、「サイレント中のバイブ通知」など、地味な使いやすさは価格以上の価値を感じた。
■ 総評|初めての1本ならベスト、買い替えは冷静に判断
5,000円台という価格を考えると、Smart Band 9は文句なしに「コスパ最強クラスのスマートバンド」である。
初めてスマートバンドを使う人にとっては、機能・操作性・電池持ちのどれを取っても死角が少なく、選んで間違いない。
一方で、Smart Band 8ユーザーが「明確に不満を感じていない」なら、買い替えを急ぐ必要はない。
通知の視認性や画面の明るさにストレスを感じているなら、そこだけを狙ってアップグレードするのはアリ。
ガジェットはスペックよりも“使って快適かどうか”がすべてである。
Smart Band 9は、数字以上に“ちょうどいい”を積み重ねた製品だった。