Insta360 Ace Pro 2を購入して、実際に使ってみた感想は前回の記事に書いた。
画質も良いし、バリアングルモニターも便利。GoPro HERO8から乗り換えたことでバッテリーの持ちも大幅に改善した。
しかし、この満足度に達するまでには大きな困難があったのである。
〜〜〜インスタ360acePro2 初期不良の巻〜〜〜
最初に違和感を覚えたのは買った直後だったんだ、バッテリーを差し込み軽く試し撮りをして、ご飯に出かけていた。
そこで気がつく
「電源を切っているのに、本体が熱い。」
最初は「さっきまで撮影していたし、最近暑いから冷えにくいのかな?」と思っていた。
しかし、調べていくと明らかにおかしいことが分かってきた。
■■ 電源を切ったのに本体が熱い ■■
Ace Pro 2を使用したあと、普通に電源をOFFにする。
そしてそのまま置いておく。
しばらくして本体を触ると、
なんか熱い。
撮影直後なら分かる。
高負荷で動画を撮影していたのだから、本体が温かくなるのは当然である。
しかし今回は電源を切って1時間以上エアコンの効いた屋内にいる。
撮影もしていない。
それなのに、本体が明らかに発熱している。
これはどう考えてもおかしい。
■■ そしてバッテリーの減りが異常に早い ■■
発熱だけなら、
「内部で何かしらの処理をしているのかな?」
とも考えられる。
しかし問題はバッテリーだった。
電源をOFFにしているにもかかわらず、バッテリー残量がどんどん減っていく。
アクションカメラなので、撮影中にバッテリーが減るのは当たり前。
しかし、今回は撮影していない。
電源を切っている。
それなのにバッテリーを消費している。
しかも普通の待機電力というレベルではない。
本体が発熱するほど電力を消費しているのである。
「これ、電源切れてないんじゃない?」
と思うくらいだった。
■■ 最初はバッテリーを疑った ■■
ここで最初から「本体が故障している」とは考えなかった。
むしろ普通に考えれば、まず疑うのはバッテリーである。
バッテリーそのものが劣化している。
容量が少なくなっている。
あるいはバッテリーの個体不良。
そう考えるのが自然だった。
そこで、バッテリー側の問題なのか、本体側の問題なのかを切り分ける必要が出てきた。
■■ 充電して、電源を切って、放置する ■■
そこで満充電に近い状態まで充電してから電源をOFF。
そのまま放置して、時間が経過したときのバッテリー残量を確認する。
普通なら、電源を切っているのだからバッテリーはほとんど減らないはずである。
ところが、時間が経つと明らかに残量が減っている。
一晩で起動しなくなる程に完全放電しているのだ。
しかも本体を触ると熱を持っている。
つまり、
「電源OFFなのに発熱している」
↓
「発熱するほど何かが動いている」
↓
「その結果としてバッテリーを消費している」
という状態になっている可能性が高い。
ここまで来ると、単純なバッテリー容量の問題では説明がつかない。
■■ バッテリーそのものが原因ならどうなる? ■■
ここが重要だった。
もしバッテリーそのものが劣化していて容量が減っているだけなら、電源OFF時に本体が熱くなる理由がない。
「容量が少ないから減る」という現象と、
「電源OFFなのに発熱する」という現象は別問題である。
バッテリーが単純に弱っているだけなら、残量は減っても本体が継続的に発熱する説明にはならない。
そこで、バッテリー100%の状態で本体から抜いて放置してみた。
結果バッテリーは1%も減っていなかった。
「これはバッテリーの問題ではなく、本体側で何かが動き続けているのでは?」
という疑いが強くなっていった。
■■ 実際に使っていても明らかにバッテリーがおかしい ■■
Ace Pro 2は1,800mAhのバッテリーを搭載している。
GoPro HERO8 Blackの1,220mAhと比較してもかなり大きい。
実際、正常なAce Pro 2を使っているとバッテリーの持ちはかなり良い。
だからこそ、自分の個体だけが異常に減っていることに気づきやすかった。
「Ace Pro 2ってこんなにバッテリー減るの?」
と思って調べても、どうも他の個体の使用感と合わない。
そこでさらに本体側の異常を疑うようになった。
■■ 設定を確認しても改善しない ■■
もちろん、いきなり故障と決めつけたわけではない。
バックグラウンドで動作する機能がないか。
通信機能が原因ではないか。
設定によって電源OFF後も何らかの処理が続く仕様ではないか。
そういった可能性を一つずつ確認していった。
しかし、それでも、
電源OFFなのに発熱する。
そして、
電源OFFなのにバッテリーが減る。
という現象が残った。
ここまで来ると、設定で解決できる問題とは考えにくい。
■■ 最終的に「バッテリー交換だけでは解決しない」と判断 ■■
ここで重要なのが、今回の問題は単純なバッテリーの容量不足ではなかったということ。
バッテリーが悪いだけなら、バッテリーを交換すれば改善する。
しかし今回の症状は、電源OFF状態でも本体が発熱している。
つまり、バッテリーから供給された電力を本体側が継続的に消費している。
そのため、原因はバッテリー単体ではなく、本体側の異常であると判断されることになった。
これでようやく、
「なぜ電源を切っているのに熱いのか」
「なぜ使っていないのにバッテリーが減るのか」
という一連の症状がつながった。
■■ 結果は新品交換 ■■
最終的にInsta360側で確認してもらった結果、公式の補償による無料の新品交換となった。
ここからのメーカー対応は本当に素晴らしかった。
息子の誕生日に使いたいと伝えたところ、なんと3日で新品を送ってくれた。
しかも月末で通常なら修理対応を行わない日だったにもかかわらず、誕生日に間に合うように点検・対応してくれた。
初期不良そのものは残念だったが、この対応には本当に感謝している。
Insta360さん、本当にありがとうございました。もうGo ProもDJIも買いません。
■■ 結局、初期不良はどうだったのか ■■
今回の件をまとめると、
電源OFF
↓
それなのに本体が発熱
↓
バッテリーが異常な速度で減少。電源を切っていても1晩で起動しないほどの完全放電をしていた。
↓
設定や使用条件を確認しても改善しない
↓
メーカーに相談
↓
バッテリー単体ではなく本体側の異常と判断
↓
公式補償で新品交換
という流れだった。
最初は「バッテリーがハズレだったのかな」くらいに考えていた。
しかし、電源を切っているのに本体が熱くなるという時点で、普通のバッテリー劣化とは明らかに違う。
アクションカメラは撮影時のバッテリー持ちばかり気にしがちだが、電源OFF時に発熱してバッテリーを消費するというのは明らかに異常である。
今回は新品交換になったことで、ようやく安心して使えるようになった。
そして何より、息子の誕生日に間に合わせてくれたInsta360の対応には、本当に感謝したい。
製品には初期不良があった。
しかし、
メーカーの対応は素晴らしかった。
この2つは分けて評価するべきだと思う。