Xiaomi Watch S3を2週間、日常使いからワークアウト、睡眠計測まで一通り使い倒してみた。
結論から言えば「完成度は高いが、万人向けではない」。特にスマートウォッチ初心者やApple Watch以外を検討しているユーザーには刺さるポイントが多いが、“もう一歩欲しい”と思う場面もあった。
本記事では、Xiaomi Watch S3の実機レビューをベースに、使って感じたメリット・デメリット、前作との比較を交えて冷静に評価していく。
■ 製品スペック
- 製品名:Xiaomi Watch S3
- ディスプレイ:1.43インチ AMOLED(466×466px)
- バッテリー:最大15日間持続(通常使用時)
- 重量:約44g(バンド除く)
- 防水性能:5ATM
- 通信:Bluetooth通話、Wi-Fi、NFC(一部市場)
- OS:HyperOS
- 価格帯:約20,000〜25,000円(国内並行輸入)
- 主な機能:心拍・SpO2・睡眠・ストレス・GPS・通知表示・文字盤着せ替え(ベゼル物理交換)
■ 見た目の完成度は高く、時計として成立している
Xiaomi Watch S3最大の特徴は「見た目がスマートウォッチっぽくない」点である。
ベゼルは物理的に交換可能で、文字盤もそれに連動して変更されるため、TPOに応じて“まるで別の時計”のように化ける。
側面のボタン配置や質感も安っぽさはなく、正直このルックスで2万円台はバグである。Apple WatchやGalaxy Watchの「いかにもスマートウォッチ」な雰囲気に抵抗がある人には、かなり刺さるデザインだ。
文字盤も非常に多く、アナログ・デジタル問わず数百種類が無料でダウンロード可能。個性を出したい人には選びがいがある。
■ 操作感はスムーズ、ただし通知まわりに弱点あり
搭載されているのはXiaomi独自の「HyperOS」。動作は非常に軽く、スクロールやアニメーションもスムーズでストレスは少ない。
ただし、通知周りの仕様はやや惜しい。LINEはメッセージの全文表示はされるが、スタンプや画像は非対応。返信も定型文のみで、自由入力はできない。
通知を“読むだけ”と割り切るなら問題ないが、「返信まで含めて使いたい」人にとっては物足りない仕様である。なお、電話の着信はBluetooth経由で通話可能で、音質は実用的なレベルだった。
■ 健康・運動機能は一通り揃っていて安心感あり
心拍、SpO2、ストレス、睡眠、運動ログなど、健康系の機能は一通り揃っている。精度も問題なく、日々のコンディションチェックには十分な信頼性がある。
GPSは内蔵されており、屋外ランやウォーキングのルートも正確に記録された。ワークアウトモードは150種類以上あり、細かい種目ごとのデータも収集できる。ランニングやサイクリングに限らず、フィットネス系全般にしっかり対応しているのは好印象である。
■ バッテリーは長持ち。充電ストレスはない
Xiaomi Watch S3のバッテリー持ちはかなり優秀である。
通知オン、ヘルスモニタリング常時オン、画面輝度自動でも実測で約10〜12日間は持続した。1週間以上持つスマートウォッチは現時点でも希少であり、運用ストレスは皆無。
専用のマグネット式充電器でのフル充電は約1時間強。頻繁に充電したくない人にとって、この点だけでも十分な購入理由になる。
■ Watch S2との比較(箇条書き)
- デザイン刷新(ベゼル交換式に)
→ Watch S2では不可だった外装カスタマイズが可能に - OSがHyperOSに変更
→ UIが一新され、動作がよりスムーズに - 画面サイズと明るさ向上
→ AMOLED 1.43インチ/視認性が屋外でも向上 - バッテリー持続時間が延長
→ 約12日 → 約15日(設定次第で10日超え) - GPS精度が向上
→ 実際のトレースでのズレが減った印象 - 価格はほぼ据え置き
→ 上位進化しながら2万円台キープは評価できる
■ 総評|万人向けではないが、条件が合えば「最強の選択肢」
Xiaomi Watch S3は、万人受けするスマートウォッチではない。
通知まわりの自由度やアプリ拡張性ではApple WatchやGalaxy Watchに劣る部分がある。しかし、デザイン、電池持ち、操作性といった“日常使いの快適さ”に全振りした結果、2万円台でここまでやるかという製品になっている。
- 「時計っぽいスマートウォッチが欲しい」
- 「電池持ち重視で選びたい」
- 「最低限の通知確認と健康管理で十分」
この3つのどれかに当てはまるなら、Xiaomi Watch S3は現時点でベストバイ候補である。