出先にて。
「ここまで来たから、あの人に連絡してみようかな。お茶でもしようかな」
とか、
「ケーキが食べたいな。買って帰ろうかな」
とか、
「ひとりでカフェに寄ろうか」
とか、
「和菓子屋さんでおやつを買って帰ろうかな」
とか、
あれやこれや逡巡するけれど、
なんだか定まらないとき。あるある。
できる限り自分が良い状態でいるために、
自分の望みはできる限り叶えてゆく。
これをモットーにして生きていると、こういう、
「どれも良い！けれど、どれを求めているのか、自分でもわからない」
みたいな時が、たまにくる。
（大前提として、そもそも、
できる限り自分が良い状態でいるために、
自分の望みはできる限り叶えてゆく。
これをモットーにして生きていない、そんなこと考えたこともない、
という人には通じない話なんだけど）
「どれも良い！けれど、どれを求めているのか、自分でもわからない」
こういう時は大抵、
全部ハズレ。
それらの選択肢、全部ソレジャナイ。
本当に「これ！」というチョイスは、
「これ！」というハマる感覚があるから、
絶対にわかるもの。
外出先で、
あれでもないこれでもない
だけど全部いい感じがするし
と迷っていたわたし。
でも、どれもハマっていない、ことに気づいていたから、
「どれも選ばない」を選んだ。
そして、ぜーんぶ無しにして、
帰路に着くことにした。
「え。ケーキとかいいの？」
「おやつ、したいんじゃないの？」
頭のどこかにやってくるそういう声は一旦無視して。
「おやつがしたい」
これは確かにそう。
ハマっている感覚のある、自分の望みだ。
だけど、
カフェもケーキも和菓子もハマらない。
どれも良い！けれども、
どれも「ど真ん中」にハマっている感覚は、無い。
だから、
「いいの？」
「ここまで来たのにもったいないよ？」
という頭にやってくる囁き（つまり思考）は無視して、
帰路に着く。
その道中。
「あ〜最近あそこのコーヒー豆を買っていなかったわ！カフェラテ飲みたいなぁ」
という、
「ハマる感覚」のある、望みがおりてきた。
これは採用するやつ。
だって「ハマっている」感覚があるもの。
そして、馴染みのその店で、
コーヒー豆を買って帰る。
帰宅してすぐに、
買ってきたばかりのそのお豆を使って、
カフェラテを淹れる。
「そうだ。一緒にショートブレッド食べよう
」
こうして、おやつセットの出来上がり。
カフェラテも、ショートブレッドも、
ど真ん中にハマっている感覚があった。
これこれ！
今日はこれだったよ！当たり！
最高に美味しいや〜！
「ハマっている」感覚を重ねてゆくと、
自然と自分のことがわかってくる。
こんなに小さな、
「今日のおやつは何がいいか？」
すらも自分でわからないうちは、
「本当にやりたいこと」や
「人生のお役目」
なんてわかるわけがない。
九九もできない（わからない）のに、
微分積分ができるわけがない（わかるわけがない）のと、
まったく同じことです。
だから、
人生の目的
今生のお役目
本当にやりたいこと
本当にやりたい仕事
それらを知りたいのであれば、まずは、
今日の、今この瞬間の、
自分が望んでいること、求めていること
を知る（わかる）ように、自分の中を探る練習をすればいいのです。
そして、
今日の、今この瞬間の、
自分が望んでいることがだんだんわかってくれば、
自ずと、
人生の目的
今生のお役目
本当にやりたいこと
本当にやりたい仕事
などもわかってくる。
九九がわからないのに、微分積分ができるわけがないじゃない。
今日の、今この瞬間の、自分の望みすらもわからないのに、
人生を通して本当にやりたいこと、なんてわかるわけがないんだよ。
目の前のことから、コツコツと。
今この瞬間の自分から、コツコツと。
そして、
その「ハマる」の精度を上げてゆくのも、
この「ど真ん中を当てる」の訓練を重ねるしかなくて。
「ハマる」の精度が上がっていけばいくほどに、
自分の人生そのものも「わたしらしいど真ん中の生き方」になってゆくのです。
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