イクラさんというアーティスト | とむりん Logbook

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優れた才能を持ち真摯に音楽に取り組むアーティストが大勢いることを広く知って頂けるよう活動中です。
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イクラさんというアーティストがいます。


元児童虐待被害者。
その体験をもとにした曲を中心に、音楽活動をしています。
児童虐待の撲滅と、被害者の心の救いとなることが、その活動の目的となっています。



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2日、久しぶりのワンマンでした。

久しぶり、というのは、昨年2番目のお子さんを出産され、3歳になる上のお子さんと合わせて2人の子育てをすることになったため、なかなかライブをすることが難しくなっていたのです。



イクラさんの歌声は、良い意味で非常にシンプルです。色々なアーティストを聴いていますが、その中でも耳に馴染みやすく、歌詞が頭に入ってきやすいのです。
ただその歌っている内容は、かなり深刻なものです。やはり、分かる人にしか分からない、としか言えません。


世の中には色々な人がいます。児童虐待については、マスメディアなどに取り上げられて周知されてきたようにも思えますが、「子供を愛さない親なんているはずがない」という命題を信じて疑わない人も数多くいて、そういう人にはイクラさんの音楽は受け入れがたいものとなります。
かくいう私自身も、ある時期に「絶対に許せない存在」に出会っていなければ、やはりイクラさんのことは理解できなかったと思います。そんな存在に出会わない方がいい人生であることは確かなのですが…。


とはいえ、児童虐待は今も起こっています。また、過去に虐待されて、その後遺症を抱えながら生きている人もたくさんいます。そんな方にとってはイクラさんの歌が大きな救いになっています。



ライブには御主人と2人のお子さんもご一緒でした。お姉さんは3歳、やんちゃで活発。弟さんは8ヶ月、とてもその歳とは思えない落ち着き方です。

どちらの子も全く人見知りや物怖じがなく、見るもの聞くもの、何にでも興味津々です。お姉さんの方は、ライブが終わった後にステージに上がって、「プリキュア」の歌をイクラさんの伴奏で歌っていました。初ステージですね。ρ( ^o^)b_♪♪


虐待は連鎖する、とよく言われます。しかしイクラさんのお子さんたちを見ていると、その影は全く見受けられません。愛情を受けて育っていることがはっきりわかります。
イクラさんの音楽が生み出した一番大きなものは、実はこの2人のお子さんなのではないか、という気がしました。


http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=KnfmnQ0FGCg&feature=endscreen

♪「ヒカリ」~ご自身の体験をもとにした代表曲です。


http://www.youtube.com/watch?v=JxQG8npeW6I  

♪「片翼の天使」~個人的に大好きな曲です。



児童虐待を防止することを目的とした、「オレンジリボン運動」というものがあります。少子化の時代などと言われますが、一般の方には信じられないくらいの虐待を受けている子供がいることも確かです。広く知って頂きたい運動です。
http://www.orangeribbon.jp/