下克上、というと何かブッソウに聞こえますが、ともかく何か新しい風を吹かせてくれそうなアーティストが集まったイベントでした。
昼間のイベントが延びたため聴けたのは後半の3組だけでしたが、淀んだ世界にチャレンジするエネルギーを感じることができました。
渡辺たくやさんは、フォークなのにロックなサウンド。ソロでやることもあるそうですが、この日は「渡辺たくやバンド」を引き連れての演奏。歌詞にも楽曲にも骨があり、パンチの効いた音楽でした。そのパンチ力にさらに磨きがかかれば、本当に凄いアーティストになることでしょう。
http://ameblo.jp/watanabe-takuya/
「Cadiluck Bunny」は、最近海賊旗を掲げていませんが、世界の海を行き風を起こすロックバンド。その、クルー(ファンのこと)を惹きつける力の源は、マイケル船長の、初めて自転車を買ってもらった日の少年のようなキラキラした瞳だと私は思ってます。
この日は、すっかり定着した感のある増野貴倫さんをサポートに加えた6人編成。いつも以上にノリが良く、会場はオーバーヒート気味。そしてまさかの、トリじゃないのにアンコール(!)。ある意味「下克上」でした。バンド系のライブにもずいぶん行っていますが、これは初めてです。
http://www.cadiluckbunny.com/
トリは「TOPLESS」。「Project U 11」では、その名に反してトップになったという浅瀬の海賊団。昨年まではYUKA姫、ケン船長、フルボディちゃんの3人(?)で、どちらかといういと「見せる」方に比重を置いたステージをしていたのですが、今年からはフルボディちゃんが馬の世界に戻ったため(?)、姫と船長による「聴かせる」ステージに力を入れています。
そしてこの日は、ついに「クルー」(バンドメンバー)が登場。ベース・ドラム・ギターのサポートが入り、名実共に「海賊団」となりました。(これまで、厳密に「海賊」と呼べるのはケン船長だけだったので…。(^_^;))
もともと抜群の歌唱力を持つ姫と船長、追い風を受けて突っ走っていました。
(もっとも、船長の姫に対する「下克上」は瞬殺されていましたが…。(^_^;))
http://topless-web.com/pc/index.html
この日、一番の「下克上」だったのでは、と思えたのが、「TOPLESS」のサポートでドラムに入った方のお嬢さん。6歳、幼稚園年長組だそうです。
お母さんに連れられて来ていて、初めは脇の方に腰掛けて見ていたのですが、「前で見るぅ~」と言ってステージ真下に。「Cadiluck Bunny」や「TOPLESS」の振りは難しいものもあるのですが、けっこう出来ていました。
ライブ後の物販では、その物怖じしない振る舞いと「超」がつくほどの可愛らしさに誰も抗しきれず。注目度ナンバーワンでした。
ドラマーのお嬢さんなので、音楽的素質も問題なし。将来の海賊女王はこの子に違いありません。\(^0^)/\(^0^)/
最近、ちらほらですが、若いお母さんが子供を連れてライブに来る光景を目にするようになりました。アコースティックでは難しいでしょうが、ロックやPOPならば、アーティストやファンも、子供の方も、お互い受け入れやすいのではないかと思います。TDLや野球・サッカー観戦のように、ライブハウスにも親子で来るのが当たり前になれば、音楽を取り巻く環境も長期的にはずいぶん変わってくるのではないかと思います。
イベントそのものも充実していましたが、可愛らしすぎるお子さんから、そんなことも考えました。