チル | トムのブルース

トムのブルース

NO FUTUREな飼い主と、敏捷性に欠けているアビシニアン“トム”のブルース。トムさんは旅立ってしまったけれどブルースは鳴り続ける。






フラれてから4ヶ月。

最近寂しくなるとCBDでチルアウトする習慣が出来たお陰もあってか楽になった。

むしろ幸せになるのをこんな下賤の者が1年間も足止めしてしまって申し訳なかったような気持ち。

ただ僕にとっては人生で一番楽しくて幸せな一年だった。

もうあんな可愛くて楽しい女性と出会う事もないのかもしれない。


結局キューブラー・ロス5段階モデルの怒りの段階は全く来なかった。

自分に不治の病が見つかってもこんな感じなのかもしれない。

世の中は怒ってもしょうがない事でいっぱいなのだ。



僕がフラれたつらさを忘れていくにつれてカラスのにしかわさんの来る頻度も減り、ついには来なくなってしまったのがすごく寂しい。

もっと信頼関係を築いて一緒にいろんな遊びがしたかった。

にしかわさんにもかなり救われた。

もうあんな穏やかなカラスと出会う事もないのかもしれない。


またそのうち来るのかもしれないが、おそらくその頃には僕がもうあそこにいない確率の方が高い。

にしかわさんの身に何かあったわけではなくて、群れや家族が出来て他の場所で楽しくやっている事を祈る。






僕には猫たちがいる。

だから寂しいけれど寂しくない。





独立して今の仕事を全部辞めたら犬も迎え入れたいと思う。

柴犬もフレンチブルドッグもラブラドールもイタリアングレーハウンドも好きだし、最近甲斐犬がかっこいいなと思ってるけど迎え入れるなら保護犬がいいから犬種は特にこだわらない。

なんてちょっと先の未来のことを考えて楽しくなれるくらいになったから多分もう平気だ。