彼女 | トムのブルース

トムのブルース

NO FUTUREな飼い主と、敏捷性に欠けているアビシニアン“トム”のブルース。トムさんは旅立ってしまったけれどブルースは鳴り続ける。




未だにLINEが消せないばかりかトップにピン留めしたままで、

新着のバッジが付いてるともしかしたらという気持ちで開いてしまう。

大体LINE証券。

振られたあと何度かやり取りして既読にならなくなった時点でもうブロック削除されてるんだろうってわかってるつもりなのに。

それにメッセージが来たとして、どんな内容を期待してるんだ?


振った方も心を傷めて同じように苦しんでるなんて事はなくて、今頃新しい相手と楽しくやってる。

それが世界の理。



いつになったら良い思い出として処理出来るんだろうか。

かわいい子を見ても全く心が動かないくらいまだ好きな気持ちが変わらない。

付き合ってる間もこれはもう一生好きなんだろうって確信みたいなものがあった。

だからって相手もそうとは限らないし、好きなだけじゃダメな事なんて世の中たくさんあるし、

これもその中の一つだった。





そして今日も猫たちはかわいい。