ブルーバレンタイン | トムのブルース

トムのブルース

NO FUTUREな飼い主と、敏捷性に欠けているアビシニアン“トム”のブルース。トムさんは旅立ってしまったけれどブルースは鳴り続ける。

黒猫は撮るのが難しい。

本当はもっときれいで可愛いはずなのになんだか汚らしく不細工な表情に写ることがしばしば。

これはかわいく撮れた方。




最近ずっと失恋関係の映画ばかり観ている。

昨夜はブルーバレンタインを観た。



ライアン・ゴズリング主演。

男女の出会いから別れ、幸せな時期と崩壊していく時期を同時進行で見せられる。

きっと世の中のカップルも多くがこんなふうに変わってしまうんだろう。

自分は絶対そうならないと思っていても人の心なんてどうなるか誰にも分からない。

僕ももしあのまま続いていても、いずれ変わってしまっていたのかもしれない。



フラれてから1週間経ってマシになるかと思ったら、今度は自分の存在が全否定されたような気がしてただでさえ低かった自己肯定感がさらに低くなっている。


自分がどう思っていようとも彼女にとってはそうではなかった。

ただそれだけだったんだ。

どうしようもない事だからもうこの関係はお終い。次に行こう。

って思いたい。



その昔ミズーリ大学で、別れたばかりの男女を集めて3つのグループに分け、どのグループが最も元恋人の未練を断ち切れるかという研究が行われたらしい。

どのグループも元恋人の写真を見ながらというのは共通していて、

一つ目は別れをポジティブに考えるグループ。

二つ目は恋人の嫌なところやネガティブな思い出を思い出してもらうグループ。

三つ目は他のことを考えて気を逸らしてもらうグループ。


結果、圧倒的に断ち切れたのは二つ目のグループだったそうな。

これは認知的再評価によるもので、幸せだったと思っていた恋人との記憶がネガティブな記憶に書き換えられるから未練がなくなりやすくなるようだ。


僕の場合彼女に嫌なところはひとつもなく、付き合ってる間一度もケンカもしたことが無いし、苛立ったこともないし、本当に人として大好きだったからこの方法は使えない。

唯一嫌いなところを作るとしたら、僕をフったことくらいだ。

それにもしあったとしても、彼女との思い出を嫌な物として記憶に定着させたくない。

なのでいくら時間がかかってもこの別れをポジティブに考えて、もし街中で出会ってしまっても、笑顔で手を振って彼女の幸せを祈れるようになりたい。


なんて書きながらもまだ戻れるなら戻りたくて未練と執着が全然断ち切れてないんだけどな!