おはようございます、
紙太材木店の田原です。

今朝6時
外気は26度で85%
窓を開けていても
寝苦しいはずですね。
今週は昼も夜も
要注意です。

週末は
犬山の家の
リノベーション見学会でした。

暑い中、
お越しいただいた皆様には
ここに改めてお礼を申し上げる次第です。

30年ほど前の
〇友林業の平屋の家の
リノベーションです。

Iphoneのパノラマなので
画像に少しゆがみがありますが
雰囲気はお分かりいただけるでしょうか。

写真を簡単に解説すると
以前にあったのは
和室二間と広縁、
それに床の間と押入れ

それを一つにして
キッチンとダイニングにしてあります。

右手に見える縦格子の
障子のあるところは
出書院と言われるもので
日本建築では通常
床の間の窓側にあります。

床の間の右手は
仏間であったり
押入れがありますが
こちらの家では
両方とも撤去して
キッチンの食器棚スペースとしています。

写真右手の黒い食器棚がそうです。

天井は撤去して梁が現しとなる
勾配天井です。

梁の上には
屋根を支える束が
何本もありますから
断熱と気密を強化するには
難儀します。

当時の大手のHMの断熱は
床はスタイロで2センチ
壁、天井はグラスウール10Kで
厚さは5センチ程度

気密なんて考えていませんから
現地で打合せをしていると
どこからともなく
冷気が入ってくるのが分かりました。

古い住宅の
断熱強化の手法は
既に新住協で確立されていて
技術資料として
会員に公開されています。

以前も
申し上げましたが
筋のいい中古住宅は
これから需要が高まると思われます。

なぜなら、
単に中古と言うだけで
筋のいいい中古住宅も
筋の悪い中古住宅も
市場評価は同じです。

でも、いざ断熱性や気密性、
耐震性を上げようとすると
係る費用には
相当程度の差が出ます。

でも、今は
どちらの住宅も同じ評価です。

一般の方は
まだご存知ありませんが
国は住宅建築に関する
法改正を矢継ぎ早に進めています。

減少する人口
溢れる空き家
中でも性能の低い住宅を
建ててもらっては
子々孫々、社会全体のお荷物と言うことに
遅ればせながら気が付いたわけです。

ということで
今国が準備を進めているのが

リノベーションでも
確認申請の提出を義務化するというもの。

どの範囲までの
リノベーションに適用するか
実はまだ明確ではありませんが

法改正の流れの主旨は
いい加減な住宅や住まいは
新築でもリフォームでも
もうこれ以上認めない

実はヨーロッパなどでは
新築のみならず
リノベーションでも
行政の許可が必要な国が多数あります。

年々ひどくなっていく
夏の暑さ

温室効果ガスの排出を
いかに少なくするかを
誰もが考える必要があります。

価格優先で
性能の低い新築住宅を建てることができる期間は
まだ少しありますが、
社会全体の大きな流れを見れば
建ててはいけない住宅です。

そんな家を建てるより
筋のいい中古住宅を購入し
性能向上のリノベーションする方が
社会全体にとっても
自分自身にとっても
いいのではないでしょうか。

実家があるのに
新たに土地を購入して
性能の低い家を建てる

あなたにとっても
それを相続する
お子さんにとっても
リスク以外ありません。

 

 

ps
国はリノベーションに対しても
補助金を出しています。
長期優良住宅化リフォームだけでなく
窓や断熱材、設備機器と言った
個別の性能向上に資するものも対象です。