おはようございます、
紙太材木店の田原です。
雪、積もりましたね。
昨日の午後から今朝まで
断続的に降り続いて
積雪は25cmでした。

5地域で
朝は氷点下が普通なのですが
積雪は稀で
20cm以上は久しぶりです。
お隣の八百津町では
電線が切れて
夕方から停電とか
復旧したのは21時過ぎで
その間は布団に入って
くるまるしかなったとか
ファンヒーターも
エアコンも使えませんから
美濃地方でも
昔ながらの灯油ストーブは
防災準備で必須です。
ただ、太平洋側の美濃地方は
何日も日射がない日が
続くことは稀ですから
断熱性をできるだけ高め
気密をしっかりとれば
無暖房でも厚着をすれば
過ごせます。
こちらに新住協の専務理事だった
会澤さん(現顧問)が
東日本大震災が起きた時
高断熱の家で
無暖房で4日間を過ごした
レポートがありますので
ご覧ください。
さて、
住まいから熱が逃げていきやすいと
せっかく暖房しても
寒い家となるのですが
それを目で見ることができます。
今朝、
冒頭の積雪の写真を撮るついでに
近所を見て回った時の写真です。
先ずはこの写真から

今朝の段階で
雪庇ができています。
雪庇(せっぴ)というのは
字の通り、雪の庇です。
屋根に積もった雪が
瓦の表面で溶けて
積もったまま
徐々に下がっていき
軒先の先端で
雪の庇ができる現象です。
昨日の午後から積もりはじめ
一晩中氷点下だったのに
今朝の段階で雪庇ができているのは
暖房した熱が
天井から屋根裏に上がり
屋根裏から屋根に積もった雪を
融かしたからほかなりません。
平屋で下の部屋は
台所になっています。
(お隣なので)
台所はせいぜい6畳程度の広さで
居間やリビングより狭いんですね
だから暖房も効きやすいですし
冷蔵庫やコンロもありますから
手の届く範囲に
便利なものがあって
滞在時間も長くなる傾向にあります。
TVも食べ物もあって
暖かければとうぜん長くいることになります。
暖房した熱が逃げていけば
「一晩で雪庇ができる家」となりますが
北海道の人が聞けば
びっくりな家となります。
上記の家は60年以上前の
日本家屋ですが
残念なことに
最近の家でも
程度差はあっても
同じような現象を見ることができます。
5年ほど前に建てられた
こちらの家

こちらの家
北側の大屋根の軒先に
つららができていますが
下の下屋の軒先には
つららは出来ていません。
同じように雪が積もっていて
同じ北側ですが
片方にはつらら
もう一方には何もなし
下屋は勝手口のポーチ屋根で
屋根だけがあります。
これも家の中の暖房した熱が
天井裏に廻り
屋根裏から屋根に積もった雪を融かし
その融けた水が屋根面を伝い
軒先でもう一度凍って
そしてつららになった。
最初にご紹介した家は
60年以上前の家ですから
屋根や天井に断熱材は入っていませんから
一晩で雪庇のできる家です。
2番目の家は
屋根面にウレタンの吹付がしてある家ですが
厚さが足りないため
熱が逃げているんですね。
吹付ですから
気密が悪くて暖気が漏気してではなく
純粋に屋根面の断熱不足によるもので
こちらの家は
「一晩でつららのできる家」
(正確には12時間で)
下の写真も同じで、
建てられた時期も
ほぼ同じです。

せっかく暖房しても
家の中の熱の逃げていくスピードが
速いというのは
断熱性能が低いわけで
性能を上げるには
断熱材を厚くするか
断熱性能のより良いものに
変えるしかありません。
3軒の家を紹介しましたが
最初の1軒については
誰もが断熱不足とわかりますが
後の2軒は
住まい手自身も
断熱が不足しているとは
思っていないでしょう。
なので
判断基準を明確にする必要があります。
それは単純に
暖房負荷(暖房費)で比較することです。
家中を20度で暖房した時
一冬で暖房費はいくらかかるか?
これならHMでも
建築家の家でも
工務店の家でも
統一した基準で比較ができます。
残念なことに
「一晩でつららのできる家」
東海地方ではまだまだ
建てられ続けています。
既に建ててしまった
「一晩でつららのできる家」と
「一晩で雪庇のできる家」は
断熱改修を検討しましょう。
停電しても厚着で過ごせます。