おはようございます、
紙太材木店の田原です。

昨日の朝は以外に涼しく23度
ようやく秋かと思ったのですが
日中は36度と
予報通り真夏の暑さでした。

先日、点検を依頼されて
築15年の住まいに行ってきました。

建てた業者が倒産したため
定期点検が出来ないということで
履歴情報を保管している会社から
依頼されました。

長期優良住宅では
維持保全計画を立て
住宅の履歴情報を蓄積する必要があります。

建築時の設計図書である
意匠図面や構造図面
仕様書なども含まれます。

それを建てた会社だけでなく
第三者の会社が最長75年間
保管します。
住まい手は
いつでもその情報にアクセスできますし
リフォームなどの履歴も
都度入力することができます。

15年ほど前の建物ですが
1種の熱交換機が
1階と2階の天井に
それぞれ設置されています。

2階の天井点検口を開けてみると





目の前に換気装置の配管が見えます。
そして、その上に吹付の断熱材があります。

桁下断熱という施工ですが
そこから上には
点検口が無く
小屋裏には上がっていけません。

15年前に建てられましたから
2010年ですが

この一種の全熱交換器の
発売は2004年で
生産を終了したのが2012年
今から13年前に
廃盤になっています。

熱交換機の寿命は15年程ですから
いつ故障してもおかしくありませんが
問題は同じものがあるかどうか・・・

無ければ選択肢は
交換と言うことになりますが

給気や排気のダクトの
本数や直径は決まっていますから
全く同じでなければ
全てやり替えることになります。

その場合
配管もやり替えです。

そのためには
2階の天井も
1階の天井も
給気口がある部屋の天井は

ダクトのやり替えの為
かなりの面積を剥がすことになります。

少なくても50年間住む家で
長期優良住宅であれば
次の世代である
お子さんたちの世代も住むことができます。

住まいの寿命は100年でも
換気装置の寿命は15年程

機械設備は寿命があります。

1種の全熱交換機は
壁掛けエアコンのように
どのメーカーのものでも
取付方法も給排気口の数も
直径も同じで

故障したら
容易に他のメーカーのものに
交換できるという訳ではありません。

どのメーカーのものか
故障対応がどれくらいの期間あるのか
発売開始がいつ頃で
生産終了予定があるか
既存製品の対応は
今までどうしていたのか

20年後
故障した時
最悪の場合どんな対応になるか

1種の全熱交換機を勧めた
設計者からメリットや
デメリット
それにリスクも含めて
納得のいく説明をお聞きください。

 

日本輸入換気システム連盟