こんにちは
紙太材木店の田原です。

打合せ資料の作成や
図面の作成などで
ここ数日バタバタしておりまして
更新がこの時間になりましたm(__)m

さて、
現在、犬山市でリノベの工事をしていますが
この現場の浴室は
ハーフユニットバスを設置します。

ハーフなので
半分はユニットバスで
床や浴槽はFRP製のものですが

残りの半分の
壁や天井は大工さんの造作工事で
壁や天井は板張りです。

その材料はヒバや桧
あるいは高野槙(こうやまき)が使われます。

ひと昔前のお風呂、
風呂桶は木製で
高野槙でした。
手で持つ手桶ではなく
人が入る風呂桶の事です。

私の住む町にも
以前は桶屋さんがあって
木製の風呂桶や手桶を作ってましたが
もちろんもうありません。

一般の方は
お風呂の壁や天井が木というと
すぐに腐るとか傷むと思われますが
そんなことはありません。

私の家のお風呂の天井は板張りで
(今も毎日入ってます)
子供の頃は
お風呂に入って水鉄砲で遊んで
天井にもお湯を飛ばしていましたが
未だに腐ってはいません。
もちろん、ところどころ
カビが付いたりしてますが
そのことを除けば問題はありません。

他のお風呂と違うことと言えば
窓が2方向にあること
入り口も入れれば
3つの通風できる開口があることくらいでしょうか

お風呂掃除は翌朝で
毎日最後に入った人が
窓を開ける
昼間も窓を開けておきます。

実は
もう一つお風呂があります。
15年ほど前に屋根瓦の
葺き替え工事をした時のことを
ブログで記事にしてます。
​(ブログはこちらから)​
大正二年(1913年)の建物ですから
お風呂も大正2年生まれ
111年前ですが
15年前の改修ですから
96年経ったお風呂です。

床を含め、
腰の高さまではタイルで
残りの壁と天井は木です。

現在のハーフユニットバスと似てますが
浴槽はもちろん木製です。
樹種は何か分かりませんが
恐らく高野槙でしょう。
壁、天井の板は
桧のように見えます。

犬山の現場ではヒバの
ヒノキチオールノの匂いが新鮮で
思わず切れ端を何枚か
持って帰ってきました。

伊礼さんや
田中工務店の田中さんも
ハーフユニットで
お風呂を作られますが
今更ながらその良さを実感しました。

もちろん、
防水や気密の処理が大前提で
これでもか!と言う具合に
してありますし
いかに早く乾かすかの
乾燥の工夫も考えてあります。

あすなろ建築工房の
関尾さんの家(六ッ川の家)も
ハーフユニットでしたから
これから
紙太材木店でも
住まい手の方には
お勧めするつもりです。

ハーフユニットバスの
断熱や気密(水蒸気の気)、
それに換気と言った必須事項は
実は高性能住宅を作ることと似ています。

実感していただかなければ
その良さも分かりませんし
その他にも
見どころがいくつかあります。
昔ながらの木製建具や
木製のガラリ戸
薪ストーブや
ガラスブロック!
DIYの珪藻土塗りは?

と言うことで
関学会を開催しますが
DIYの珪藻土塗りがいつ終わるのか
まだ分かりませんので
日程については後日ご案内します。

ヒバの木の香りが
どんなものか?
それを知るだけでも価値があります。

お風呂の壁や天井が木
昔はそれが普通で
何十年も使われてきました。
毎日使っているお風呂の天井は木で
50年以上使われてきましたが問題なし
もう一つの今は使っていないお風呂は
110年以上前のもので
壁や天井だけでなく
風呂桶も木です。

高性能住宅の
断熱や気密(水蒸気)、
換気の工夫がされたお風呂です。

ご興味のある方は
一度ご覧になりに来てください。

〇友林業の平屋を改装した家です。