おはようございます、
紙太材木店の田原です。

今朝も冷え込んで
氷点下2.6度
全く真冬の朝に
逆戻りの気温です。

先日の新建ハウジングに
東京ゼロエミ住宅の
新しい基準が出ていました。

現行では水準1が
Ua値0.7
水準2が同0.6
水準3が同0.46
水準3では補助金が210万ほどとか

それが改定され
水準Cが0.6
水準Bが0.46
水準Aは0.35で
補助金は増額されA水準で240万

新住協やPHJで
きちんと断熱住宅を建ててる
工務店や設計者なら
水準Aは普通にできるレベルですから
ある意味、
羨ましい・・・

今年の10月の
確認申請から適用です。

都内で土地を持っている人でないと
難しいと思われますが
東京都がなぜこのような
高い性能の家に補助金を出すのか

同様な高性能な住宅に対する補助金は
札幌市でもありますし
意外や鳥取県でもあります。

補助金は税金ですし
返済する必要はありません。
なぜ、行政がこれらの住宅に
補助金を出すのかを
考える必要があります。

温暖化対策やSDG'sなどもありますが
家余りで、人口が減少していく中
これ以上空き家はいらない
というのが本音ではないでしょうか。

空き家は要らないと言いましたが
空き家になることが
予想される家も要らない
どの自治体も
そう考えているはずです。

どんな家が
空き家になることが予想されるかと言えば
耐震性の低い家
断熱性の悪い家ですが

何を基準にするか
例えば
低いとか悪いとかでは
相対的でよくわかりません。

残念ながら
普通に家を建てれば
耐震性も断熱性も付いてくるわけではありません。

まだまだ、
多くの方はそれらが
当たり前のようについてくると
思ってますが
そうではありません。

普通に家を建てるというのは
国の基準を満たしているのですが
時代はどんどん進んでいます。
国の基準も
最低基準から何段階もその上が出来ています。

普通に家を建てるというのは
最低基準近辺の基準を
クリアしている程度と
考えるべきです。

そしてその基準も
順次、引き上げられています。

断熱性では
一昨年まで
最高基準だった等級4が
真ん中の基準になりましたし
2025年には最低基準になります。

更に2030年には
不適格基準になることが
既に決まってます。

そうなると
現行の等級5が最低基準になります。

そんなのは嫌だ
俺は寒くてもいいから
好きなように家を建てると言っても
義務化されるので
確認申請を出しても
許可されません。
つまり、
断熱性が基準を満たしていなければ
問答無用の門前払い
行政からは
そんな家は建てられませんと言われます。

住宅業界の中には
断熱性能等級5が
標準仕様でZEH水準と
謳っているところもありますが
6年後の2030年には最低基準です。

30代で家を建て
50代半ばの2050年は
カーボンニュートラルの時代
つまり、
住宅を含めて
家庭からはCO2を出さないことが
求められる時代です。

岐阜県の人口は200万人ですが
2050年には50万人減って
150万人を割り込むことが予想されています。

この50万人が住んでいた家は?

多くは空き家になりますが
性能が低ければ
それは相続した方の負債となります。
そんなん要らんと言って
兄弟姉妹で押し付け合っても
誰かが相続することになります、
負債を。

国は税金の取りこぼしが無いように
相続登記の義務化を始めました。
違反者は罰則付きです。
従来のように
誰が相続したか
わからないという状況の撲滅を目指しています。

断熱性能等級5程度の家では
あなたにとっても
その家を相続する
お子さんにとっても
リスクでしかありません。

住まいの性能は
人任せにせず
必ず自分で確認する必要があります。