おはようございます、
紙太材木店の田原です。

昨日は小雨が降っても
それほど寒くありませんでしたが
今日からまた寒くなるとか
三寒四温の言葉通りの
季節になりましたね。

週末は打合せや
点検などで
お客様にお会いしますが
打合せ中の方からは
今回の建築知識ビルダーズは
面白いですね、と。

実務に携わる工務店の経営者や
設計者、現場管理者が
読む本ですが
一般の方も読まれるんですね。

現代では
家づくりの様々な情報は
ネットで収集されてる方も多いのですが
それなりに有益な情報の多くは
やはり紙媒体。

日経ホームビルダー亡き後
アーキテクトビルダーと
この建築知識ビルダーズが双璧でしょうか。

打合せ中の方が
興味を持たれたのは
床断熱と基礎断熱の記事で
新住協の代表理事だった
鎌田先生が執筆されています。

基礎断熱の生まれた経緯や
床断熱との
熱損失の比較

基礎断熱と言っても
断熱材を取り付ける位置や厚さは
複数の施工の仕方がありますし
べた基礎か布基礎かでも異なります。

同じ仕様を
省エネ基準の計算と
QPEXで計算した時のものが合って
数えると40種以上になりますが
その熱損失を表にしてまとめてありますから
一目で比較ができます。

また
平成25年の省エネ基準の計算式では
熱損失が少なく出ることが指摘されています。

記事を読むと
床断熱より基礎断熱の方が
コストがかかっていることが分かります。

最近は
一般の方も床下エアコンを
お考えになる方も出てきましたし
基礎断熱のほうが
気密が容易に取れるなどの話しもあります。

床暖熱では
床を貫通する配管や
柱や間柱周りの気密処理は
難易度が高いから云々などの理由や
床下エアコンは差別化になるからと
最近始めた工務店や設計者が
基礎断熱+床下エアコンを
採用するケースもあります。

きちんと床下の熱損失が
計算されてなければ
断熱不足になりますし
暖気の流れや移動と言った
各室の暖房負荷が計算できなければ
快適な部屋にはなりません。

つまり、
この部屋は北側にあって
広さが〇〇m2で
気積は〇〇m3
外が0度の時の暖房負荷が
〇〇w/hだから

1時間に〇〇度の空気を
〇〇m3送るような設計が必要
だから
床下エアコンから暖気を送る時の
換気ガラリはαAが
〇〇m2のものが必要になる。

床下エアコンにすれば
万事解決ではありません。
なぜなら、
ほとんどの場合
経験と勘で設計しているから・・・

今回の記事では
床断熱と基礎断熱の併用の事や
床断熱の床の気密の取り方
玄関の断熱の仕方
床の付加断熱の手法などがわかります。

気密や断熱を
工務店や設計者にお任せではなく
自分自身でも理解した上で
家を建てたい

そんな方向けの記事で、
ネットではいくら探しても
この種の情報は出てきません。

他にも面白い記事が多くあります。
興味のある方は
一度手にとっても損はありません。
現に打合せ中の方も
読まれてるのですから。