おはようございます、
紙太材木店の田原です。

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

いつも通りの挨拶ですが
新年早々から地震やそれに伴う火事、
それに事故も続いて
被災された方々には
心よりお見舞いを申し上げます。

住宅の耐震性については
今後様々な情報提供があると思われますので
新築、既築を問わず
ご注意いただければ思います。

耐震についてお伝えしたいことの一つは
耐震等級についてです。

耐震等級は1から3までの三種類あります。
等級1以上であれば
どんな建物でも申請すれば
建築できます。

その等級1という基準について
一般にはあまり認識されていないところがあります。

等級1は震度6強の地震で
「倒壊しないこと」です。

この「倒壊しないこと」は
「倒壊しないけれどその家には以後住めない可能性が高い」というレベル

そうなればつまり、
撤去して建て替えるしかありません。
それが耐震等級1です。

熊本地震で被害を受けた住宅の解析があります。
1981年に新耐震基準が制定されましたが
この新耐震基準で建てられた
耐震等級1の住宅の被害が出ています。
これは悉皆調査(しっかいちょうさ)
(すべての住宅を調査すること)です。

 

 

(一社)くまもと型住宅生産者連合会

実は耐震等級が出来たのは2000年5月から
それ以前は等級はありませんでした。
1981年の新耐震基準が等級1で
2000年以降も現在に至るまで
等級1の基準は変わっていません。

上の表から
熊本地震では

等級1では2割が全壊か大破で
これは撤去して、建て替えをしなければなりません。
6割は半壊か一部損傷で
半壊した家の補修は相当程度かかると思われます。
残りの2割が無被害

耐震等級3については
最下段に出ていますが
87.5%が無被害
半壊、一部損壊が12.5%

さて、
耐震等級については
以前もお話ししましたが
3種類
・許容応力度計算(構造計算)
・品確法(性能表示計算)
・仕様規定

 

 

出典:新建ハウジング

いろんな種類の
耐震等級3がありますし

更に最近は
「耐震等級3相当」という
言った者勝ちの等級もあります。

これから新築を検討される方は
許容応力度計算(構造計算)で
耐震等級3を考える必要があります。

誰もがそれを当たり前のことと思えば
それが標準になります。
耐震等級3はオプションですなんてところには
行ってはいけません。

それって、
車のシートベルトはオプションです
そう言ってるのと同じです。