【1】
ハン・ガンさんのお父様は作家한승원 씨(韓勝源)ハン・スンウォン氏で1939年生まれ、昔から有名な作家みたいです。私は知りませんでした。ハン・ガンさんの受賞を受けて、過去のインタビュー映像がyoutubeにアップされています。教育テレビなどの。当人はもちろん、お父様も。
【2】
ハン・ガンさんの過去の著作を調べていると、『少年が来る』は日本人男性が翻訳をされています。井手俊作さん。
この方は1948年生まれ、西日本新聞社OBのようです。
【3】
井出俊作さんの情報を見ると、
福岡県の、こんな講演会がヒットしました。
『少年が来る』の訳者講演
感銘しましたので記録としてここに残します。
是非お読みください。
ハン・スンウォン氏の曾祖母様は「甲午農民戦争(1894年」で息子さんを亡くしているそうです「お母さんのおばあちゃんの息子」ですが、いっきに歴史的出来事が身近になりました。私は갑오농민전쟁の関係者を初めて見ました。私の祖父が1900年生まれだからその前の出来事ですが、한승원氏が1939年生まれだから私の親世代です。私の祖父のおばあちゃん世代、の話ですね。
講演の話、
たしかに甲午農民戦争から現在に繋がってるー
んでしょうね。
また、『ニムのための行進曲』
앞서서 나가니 산자여 따르라
先行く我に 生者よ続け
井出さんのこの訳は素晴らしいと思いました。
「先に行くから」としてしまいがちです。
【4】아제아제 바라아제
『アジェアジェ バラアジェ』は韓国人は大体知っている1989年の映画ですが、ハン・スンウォン氏の小説が原作です。아제아제 바라아제 は般若心経の最後の句です。漢字で書くと
羯諦羯諦 波羅羯諦
ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい
です。
とても可愛らしい美人女優カン・スヨン(강수연)さんが剃髪する映画です。カン・スヨンさんは『シバジ 씨받이』でセンセーショナルな役柄をしていました。私はあんなに唇が小さくて美しい女性がよくいたものだと当時(80年代)感心しました。あの頃、韓国映画といえば『桑の実 뽕』など、エロ目的かと思うような映像が多かったので、まだ若い私は見てて複雑でした。韓国映画を見る機会もあまりなかったですが、たまに行われる京阪神の「韓国映画祭」に出かけて見てました。
いま韓国古典映画はyoutubeで無料で見られます。
年齢認証必要です↓
『アジェアジェ パラアジェ』
=가자 가자 저 높은 곳으로..
(日本語字幕なし)
(韓国語字幕あり)
42分くらいに学生運動(民主化運動)の映像が出ますが、私がそこに座っているような気がします。この映画が89年公開だから88年の映像の可能性が高いです。あの、握りこぶしならぬ掌を斜めに差し出すように振り上げるデモ集会、大学街では見慣れた光景でした。警察の催涙弾発射も。
後半、カン・スヨン氏の美しい顔を鑑賞できます。
(1時間30分~)
あんなに小さい唇が存在するのかと見入ってしまいます(また笑)。韓国人はこのタイプのおちょぼ口が割とあります。若い時に人気だったのはもちろんですが、韓流後はドラマ「女人天下」で主役をされていました。私と同世代ですが2年前に急死されました。
邦題は『波羅羯諦 ハラギャティ』となっています。
(イム・グォンテク監督作品)
波羅は「彼岸、浄土」
ぎゃてぃは「行こう」
ノーベル文学賞のハン・ガン氏から広がって行った、このところの私の検索状況をご紹介しました。
映画より(0:35分頃)
≪参考≫