今の韓国の与党民主党は80年代韓国の民主化運動を闘ってきた人々ですが、私はその頃韓国語を勉強している数少ない日本の若者として彼らに共感しずっと応援してきました。ハンギョレ新聞創刊号の日の高揚感も覚えています。90年代になって「386世代」と言われた時には同じ年代で同じ時代を生きた(目撃してきた)自分さえ誇らしく感じたものです。ノ・ムヒョン大統領の頃までは確かに彼らを支持していました。
しかし文在寅大統領の時代になって、完全に背を向けました。
同様に、昔から韓国が大好きだった人々も韓国に背を向けるようになったようです。
私は文在寅氏の何が嫌だったかというと、「自分だけが正義だ」というような姿や、理想主義すぎるところ。妥協を知らないところ。彼は「良い人」だと思うけど政治家には向いていない。
学生時代から40代のころまで、彼らを熱く支持してきた私は行くところを失いました。
うまく言えないんですけど・・・
このあいだ、ストンと腑に落ちる文章を読みました。
皆さんにも読んでほしいと思って、探して探して、どこにあったかなーと1時間くらいYahoo!で探しました。こんな良い文章に限って、検索しても出てこないんですよね。
「二者択一の極端志向から脱却する」
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まさにこれです。
「非妥協的な糾弾姿勢を超える対話の文化」が醸成されていくことによってのみ、日韓関係の改善も、またはじめて可能になるはずだと言えます。
今回の選挙結果は、・・・「果てしなく他人を糾弾しまくる型の“正義”」を推進するムーブメントの曲がり角を表している。
それぞれの人が自分の「ベタな正義」を持っているので、「自分のベタな正義」だけを全面化して他人の「ベタな正義」を否定し始めるとどんどん膠着状態になってしまう。 それぞれの「ベタな正義」を否定せずに、「相手のベタな正義が存在している理由」までさかのぼって統合していく「メタな正義」を結集軸に作っていくことが必要なのです。
「非妥協的に糾弾しまくるアメリカ型リベラル」 ・・・というのは知りませんでしたが、
文在寅氏はじめ革新政党の人々の、「非妥協的に糾弾しまくる」ステレオタイプな姿に相容れなさを感じていたのだと思います。
授業でもお話しましたが、
一度やりすぎなぐらい右にガツンとハンドルを切って無理やり進んでみては、また混乱しては左にガツンと切って…のジグザグ走行で変わっていく流れがあるのかもしれません。
これも同じ意見です。
著者は倉本圭造氏、78年生まれ、アメリカが専門の人ですが、
分かりやすく文章化してくださってありがとうございます。
今回の大統領選挙で、わずか0.8%の得票差で保守系の人が勝ちました。
僅差で負けた与党民主党を支持していた韓国人はいまだ悔しさから抜けだせていない状況みたいですが、日韓関係だけを考えると少しホッとした気分なのは事実です。と控えめに書き足しておきます。いや~私がこんな、韓国の保守系を応援する日が来るとは驚きだし、残念です。
