字幕の勉強を始めるためにSSTのソフトを買ったのが2018年4月。
約20万円で買いました。
日本で字幕をしている人はほとんど皆、これを使っていて必須なんです。
字幕の勉強は、
1、字幕の授業を12回
2、スポット(ハコトリ)の授業を12回
月2回 計24回受けた。
だいたいこれで、一通り分かるようになる。
字幕で実績のある先生にマンツーマンで教わった。
セリフ1秒につき4文字、(文字数は厳格)
一つのスポット(ハコ)は最大6秒まで
1行は14文字まで。×2行
スポットはイヤホン必須で
セリフの音の波長が始まる点を見極め
そこからカーソルで3つ戻す。そこがイン点となる。
音のちょっとだけ前から始まることになる。
大体で設定するのではなく、職人芸のように厳しい世界だ。
そして漢字の使い方は
『朝日新聞用語の手引き』、または 『NHK漢字表記辞典』に従う。
例えば、
「綺麗」なのか「奇麗」なのか、それとも「きれい」なのか?
その通りは「そのとおり」であって、「その通り」ではない。
「晩御飯」はどうか?「晩ご飯」か?「晩ごはん」か?
「わかる」は「分かる」と漢字で書きます。
ついひらがなで書いて、何度も直されましたっけ。
むちゃ神経使います。
納期も短かったし・・・。
去年の5月に、字幕を勉強していたグループで分担し合って
世に出た作品が2作品あるけど
どうやらそれはピンチヒッターだったらしく、
仕事が続かなかった。
翻訳でも字幕翻訳でも、通訳でもそうかもしれないが
「営業能力」が大事だなと思う。
スキルを磨く努力と、自分を売り出す積極性が必須。
私は両方だめだった。
がむしゃらさが足りない。
本当に好きな人でないと続かない世界だと思う。
20万円したソフトは今はもう動かない。
チケット制なので、チケットの期限が終わったのだ。
2年で20万円か。
(すぐに元は取れますよ~♪ って先生に言われた気がするけど、全然ムリだった)
ちょうど時を同じくして、
この3月に先生から紹介されて、
このソフトを使って初めて得たお金が6月に入金されていた。
それは
字幕ではなく
スポット(ハコ取り)のみの仕事だった。。。
しかも韓国語ではなく
ロシア語。。。
ロシア語ドラマのスポットが私の初給料だったよ!
このまま終わっていいのか![]()
悩む。