本『満州・ビルマ転戦記』田中正利 | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

川西市立図書館が休館になる前に借りていた1冊の本をちびりちびりと読んでいたのですが、ついに読み終わりました。

 

『~幾山河を越えて~満州・ビルマ転戦記』 田中正利(1999年 旺史社)

 

 著者は大正5年(1916年)生まれ。

 

 まえがき 「青春を謳歌する学生生活から、個人的思考を捨て去らされるのを目的とするような、初年兵教育を受けたときの驚き、・・・(中略)・・・陸軍気象隊に配属された時は、軍隊にもこのような所があったのか、と思うほど平和で楽しい部署だった。しかしその喜びもつかの間のことで、日本は大戦争に突入してしまった・・・」

 

 主人公は「次郎」です。小説の形をとった自伝のようですが(それにしては上司の名簿などが出てくる)、その辺の説明が全然ありませんでした。次郎は昭和13年(1937年)に入営。日中戦争が始まると満州へ。いったん帰国して太平洋戦争勃発後はビルマへ。この年代の方はみんな兵隊になった世代ですね。私の父の世代(1932年生まれ)と祖父の世代(1900年生まれ)のちょうど真ん中に当たる世代でいらっしゃいます。だから私は親族に兵隊にとられた人がいません。「次郎」は気象隊という専門職だったから、積極的な戦闘がなく、最後まで生き延びることができました。ビルマで終戦を迎えてから日本に戻るまでの集団生活も書かれていて興味深いです。結構規律正しくて、他の悲惨なケースと比べればこの方はラッキーなほうだったのでは。略歴を見ると、日本に復員後は教職につかれたようです。そして80代にこの本を執筆されたことになります。この方は戦争が終わって、第二の人生を生きることができた方です。

 

 

 

 

 

著者の田中正利氏は、もう一冊本を出されているのですが、「校長着任拒否事件」?

なんだろうと思って調べてみると、昭和43年、日教組が強かった時に起こった労使の対立みたいです。こちらのほうも面白そうなので、図書館にあれば読んでみたいです。

 

 

                     えっ!? 高っ・・・

 

 

 

でも図書館は開いていません。

読む本もなくなったしどうしようかな。

5月7日になれば図書館あくかな・・・。

皆さん、あと2週間がんばりましょうねぽってりフラワー