4分の3読みましたが、長い。
昔、尾道に行った時に林芙美子さんの展示があったのが記憶にあり、
『放浪記』で有名な著者が書いた他の小説の文庫本が図書館にあったので、
まずこれを借りてみました。
誰かがコメントに書いてるように、
この小説は年が若くてもピンと来ないし、年いってても面白くないと思います。
30代くらいが一番良いかもしれませんね。
文章力は素晴らしいけど、内容的には大衆娯楽小説です。
不倫、自殺(願望)、浮気、妊娠、中絶、お決まりのキーワード。
『浮雲』 林芙美子 (1951年)
https://www.amazon.co.jp/%E6%B5%AE%E9%9B%B2-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9E%97-%E8%8A%99%E7%BE%8E%E5%AD%90/dp/4101061033
時代背景と人々の心理描写は興味深かったです。
戦前の東南アジア[駐在]で、太平洋戦争中にも関わらず、
場所が違えばのんびりと恋愛(不倫)ごとをする余裕があったんですね~。
美しい自然に囲まれて、宿所は一流ホテル?
引き揚げ後にも不倫は続くのですが、男が無責任で(その時代のステレオタイプか)フラフラしてます。
女もこれからどう生きるか悩んでるけど、基本的にはその男ひとすじです。
最後は2人で屋久島に行くらしいですが、もう読まなくてもいいかなーと思ってます。
しかし屋久島っていう設定も、時代を感じさせない響きでいいですね。
高峰秀子さん主演の映画は見てみたいです。
http://www.geocities.jp/yurikoariki/ukigumo.html