梨花洞 壁画が消されたそうです | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

昨日こちらの記事を読んでビックリ。
「日韓貧乏夫婦」さんのブログ
http://aroimiki.blog.fc2.com/blog-entry-1001.html

梨花洞の壁画の一部が消されてしまったそうです。
連休に見に行っても、もうありませんので注意して下さい…。

ソウル「大学路」近く、梨花洞にある壁画村
古い街並みに可愛い絵を描いて、ここ数年観光客がどっと訪れるようになった場所です。
しかし住民たちは元々計画されていた再開発(高層マンション)も頓挫し(城郭整備のため)
「再生事業」による制限など葛藤を抱えたまま、街を見にやってくる観光客の騒ぎに耐えなければならなかったようです。そして不満は爆発し、今月中頃、階段に描かれた有名な「可愛い花模様」と「鯉の模様」のペイントを灰色のペンキで上塗りして消してしまったそうです。。。

他に、赤いペンキで殴り書きした字が痛々しいです。
けど何年も耐えて来られたのかもしれません。 
‐「ゆっくり休みたい」「うわべだけの保存、住民たちの苦痛」
‐「住民の同意なき一方的な壁画事業」 …だったのか?


壁画プロジェクトは国の文化観光部が推進していて、韓国の観光産業とも関係があるので
今回のことは検索してもあんまりニュース記事や関連記事が出て来ないんですよね。
触れない様にしているのかな。

中央日報(韓国語)
http://news.joins.com/article/19936470


★上の貧乏夫婦さんの記事の中に、住民による「案内文」と「訴え文」の写真があったので
それを見ながら翻訳させてもらうことにしました。

梨花洞住民の中でも意見が割れているだろうと思うので、
内部事情を知らない私たちが壁画を消した人を非難したり、
あるいは行政を批判したりすることはできませんが
壁画を消した人々がどのような訴えをしているのか、関心のある方は読んで下さい。

文面は普通の人が書いた文章っぽくて、
同情してしまいます。(普通だからむしろ胸を打つ)
新聞記事では、梨花洞住民協議会会長が「消した人に法的責任を問う」と言ってますが
それはやめてほしいと思いますね。(会長は賛成派なんだ…)


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【안내문】

현 시각 이후 계단에 벽화를 새로
그리거나 복구할 경우 우리 이화동
주민협의회는 벽화를 그린 사람에게
주민들이 받는 정신적 피해에 대한
집단손해배상 청구를 할 것입니다.
따라서 절대 우리 이화동 주민협의회의
동의 없이 벽화를 그리거나
복구하지 않길 바람니다.

2016년 4월 18일(월)
-이화동 주민협의회 일동

【案内文】
現時刻以後、階段に壁画を新たに
描いたり復旧する場合、梨花洞
住民協議会は壁画を描いた人に
住民が受ける精神的被害に対する
集団損害賠償請求をさせていただきます。
従って絶対に梨花洞住民協議会の
同意なしに壁画を描いたり
復旧しないよう願います。

2016年4月18日(月)
  ー梨花洞 住民協議会一同




【호소문】
현재 저희 마을이 관광지로 알려졌지만 실제 거주하는 주민
들의 동의로 관광지가 이루어진 것이 아닙니다. 처음 서울시나
종로구청에서 벽화사업을 진행할 줄 알고 참고 있다가
도저히 살 수 없는 상황에서 재생사업까지 실시한다고 하기에
두 기관에 우리 마을이 주거지면 벽화를 지워 주거 환경을 보
장 해주거나, 주거지가 아닌 관광지면 주민들이 피해만 입으
니까 관광지로서 혜택을 달라 요청했었습니다. 그러나 서울
시나 종로구청은 우리 이화동이 관광지로서 이름이 알려지기
시작한 것은 주민들이 스스로 벽화를 그리고 인터넷 등에 알
리면서 유명해졌다고 말도 안 되는 소리를 합니다. 그러나
우리 주민들은 벽화 그리는 사업을 동의하지도 않았고 참여
하지도 않았습니다. 또한 인터넷 등에 흥보도 하지 않았습니
다. 그런데 어제는 재생사업을 통해 실제 거주하는 주민들의
주택 용도를 구제한다고 합니다. 그래서 저희 마을이 가뜩이
나 몰려드는 사람들로 인해 피해를 받는 상황에서 주민들의
주택 용도를 구제 당하면서까지 도저히 관광객을 수용할
수 없기에 부득이하게 벽화를 지우게 되었습니다.
이렇게까지 밖에 할 수 없는 주민들의 입장을 이해 및 양해
주시길 바랍니다.

2016년 4월18일(월)
ー이화동 주민협의회 일동

【訴え文】
現在私たちの村は観光地として知られていますが、実際に居住している住民
たちの同意で観光地になったのではありません。始めにソウル市や
鐘路区庁で壁画事業をするというので我慢していましたが到底
住めない状況に加え、再生事業まで実施すると言うので
両機関に私たちの村が住居地なら壁画を消して住居環境を
保障してくれるか、住居地でなく観光地なら住民が被害ばかり
被っているのだから観光地としての恩恵を受けられるよう要請しました。
しかしソウル市や鐘路区庁は、私たち梨花洞が観光地として名前を知られ
始めたのは、住民たちが自ら壁画を描いてインターネット等で
広めて有名になったのだと、とんでもないことを言います。しかし
私たち住民は壁画を描く事業に同意してもいないし、参加しても
いません。またインターネット等に宣伝もしていません。
それなのに今は再生事業を通して、実際に居住する住民の
住宅用途を規制すると言ってます。それで私たちの村がそうでなくても
押し寄せる人々によって被害を受けている状況で、住民たちの
住宅用途を制限されてまで、とても観光客を迎えることが
できないので、やむなく壁画を消すこととなりました。
このようにしかできない住民たちの立場を理解および了承して下さるよう
お願い申し上げます。

2016年4月18日(月)
ー 梨花洞 住民協議会一同



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*写真の字がかすれていて解読が結構しんどかったですが、なんとか頑張りました。