ソウルオリンピックの年、1988年に隣の部屋の子たち(慶熙大生)が連れて行ってくれた仁川の漁港。
どこだったのか今日の今までわからなかった。
私たちはソウル里門洞からバスを乗りついでそこに行った。
途中バスの乗り換えで歩いた時に後ろからこっそり写真を撮った。
でもそこの背景が仁川のどこかわからない。
大きな建物が写っているが、今から26年前、わかる人がいるだろうか?
途中の山道のクモンカゲ(個人商店)で飲み物を買ったり
その店の前にあった池が霧の中で幻想的だったことや、飼い犬が吠えたことを覚えている。
バスを降りてから漁港まではかなり歩いた。
その漁港で私たちは記念写真を撮った。
電車が通る鉄橋に上がって写真を撮った。
線路への人々の出入りは自由だった。
電車が来る時だけ避ければいいようだった。
今も走る1号線の青い車体が写真に収められている
漁港だったが私たちはそこで刺身を食べたりはしなかった。
たぶんお金がなかったから。
午後だったからか魚市場を見た記憶もない。
また長い時間をかけてバスを乗りついで帰り、里門洞に帰った時は暗くなっていた。
この漁港はありふれた漁港だと思っていた。
なので誰かに写真を見せてもわからないだろうと。
ただ、入江の上を走る鉄橋がある。
これがヒントだろうとは思っていた。
今日たまたま昔の80年代の「民衆美術」で有名だった版画家ホン・ソヌン(홍선웅)さんの
現在のお姿を検索していて
一番上に出た記事が「소래포구(蘇萊浦口)」という風景画(版画)だった。
記事を読んでいくうちにひらめいた。
ここじゃないか?26年前の漁港は。
日本のサイトで検索した。
ソウルナビさんに記事があった。
http://www.seoulnavi.com/miru/471/
蘇莱浦口/ソレポグ(仁川)
ここだ。
この鉄橋の写真。
人が渡っている橋の写真。これが昔は列車が走っていた。
私たちはここで写真を撮った。
入江の様子と、後ろの山の形が写真と同じだ。
ソレ漁港(蘇萊浦口)だったのだ。
・・・(日本語なら「蘇萊の浦」とでもするところか?)
ソレ漁港は、韓国人の「一度は訪れたい国内旅行先」として挙げられている。
再訪してお刺身を食べてみたい。