田舎にある実家をリフォームするにあたって、私の荷物を整理し、ピアノも捨てることになりました。
ピアノは私が物心ついた時から既にあったものです。たしか幼稚園に入る前
家の近くにある二つの幼稚園のうち、どっちに行く?って尋ねられた時、既にピアノがありました。
(それが私の記憶に残っている最初の場面です)
4歳上の姉がいるのですが、姉が既にピアノを習っていました。
私もたぶん、小学校に上がる頃から習い始めたと思います。
家にピアノの先生が来てくれて、姉・私の順で一人ずつレッスンを受けました。
一週間課題を練習しておいて、翌週うまく弾ければ3重丸をもらって次に進むしくみでした。
小学校の時は4年生から合唱部に入ったので、4年生~6年生の時は伴奏も任されました。
下っ端の4年生が伴奏を任されるのは珍しいことでした。「雲」という曲でした。
6年生の時は「NHK全国音楽コンクール課題曲」の伴奏もしました。
課題曲担当はピアノができる女の子たちの憧れだったと思います。私は何となくゲットできました。
♪「ひとりぼっちで寂しい時は~ 裸足になって裸足の裏でそっと地球をノックしてごらん!」
という歌詞で始まる合唱曲でした。
伴奏担当曲の中で、合唱組曲『富士山』はとても美しい曲でした。
この頃が私のピアノ人生?のピーク。
録音が残ってないのが残念です。
中学2年くらいに辞めました。単なる習い事だったので
それぐらいでやめるものと思っていました。
その後はたまにひく程度、歌謡ヒット曲の楽譜を買って来て、趣味で弾いたりもしました。
例えば、『季節の中で』松山千春や『テクノポリス』YMOなど…。時代がわかりますね^^。
大学に入って家を出てからは、ごくたまに帰省した時にふたを開ける程度。
大切に使っていたので外見的には傷一つありません。
いつも家にあったピアノ、でももう置く場所がないので捨てなければならないのです。
粗大ごみとして捨てるには忍びなく、買い取り業者を探すことに。
地元の業者をネットで探し、結局7000円で買い取ってもらえました。
整備をしてから国内で販路を探し、ダメそうならベトナムや中国に行くそうです。
査定に来て下さった方は、「これなら国内でも大丈夫そうだ」と言っていたそうです。
このあいだ10月5日に弾き納めをし、12日に引きとられて行きました。
もう実家にピアノがないと思うと寂しいけれど、仕方ありません。
45年間うちにあったピアノは、第二の人生をスタートすることになったんです。
まだまだ綺麗な音が出ていたから、どこかで誰かがまた弾いてくれて、
大事にしてもらってほしいです。
ちなみに買い取りをしてもらう時に必要なのは
メーカー名、型番と番号、ペダル何本か?です。
3本だと古くても値段がつきやすいそうです。
関係ないけどこちらのサイトが買い取り値段について詳しく書いてます
http://www.shinwa-piano.jp/lp/
(追記:全く偶然ですが、今日の新聞に広告でてました)
YAMAHA,KAWAIが人気だそうです。
うちは MIKI だったんで、電話で断られた業者もあります。
私の記憶の始まりに既にピアノがありました。45年間そばにあった。
そんなピアノに値段がついて、またどこかで誰かに使ってもらえるのは
とても有難いことだと思います。