小澤征爾さんの言葉 | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

『冷え込んだのは政府、俺なんか全然冷え込んでない』小澤征爾さんインタビュー

~朝日新聞より 2013,9,19~
 今、日中関係は冷え込んでいますが…。そう問いかけると、
「あなた今、冷え込んだって言ってるけどね。それは政府の人が冷え込んだんだよ」と答えた。
「俺なんか全然冷え込んでないよ。全然冷え込んでないよ。用があったら明日にでも(中国)行くし、
全然冷え込んでない。そんな軽いもんじゃないよ。人生は。」
冷え込んでない、を3回繰り返した。

「人間生きていくときにね、俺の政府と、お前の政府の仲が冷え込んでいるからって
俺には何の関係もないよ。不便になるかもしれないけど、全然関係ない」
「ぼくはまったく心配してない。中国にいる僕の仲間だって心配してないと思う。どこ行ったって関係ないよ、それは」。

ーーーーーーーーー以上引用


韓国も同じように政府間は冷え込んでいるようですが、
私たちは全く変わってません。
80年代から変わってません。
もちろん意見の相違はある。でも話をする。誤解もある。そうだったのかと言ってくれる。
彼らの気持ちを理解する。かみ合わない意見もある。それは一旦おいとく。

私はほぼ毎日韓国人と話をする。
25年前も、10年前も、今も、私と韓国人の関係は変わってない。
政府同士のいざこざはこの30年間いろいろあった。
でも私たちの関係は変わらず信頼関係で結ばれている。
政治問題で揺らぐそんな軽いもんじゃない。

「売り言葉に買い言葉」「가는 말이 고와야 오는 말이 곱다」
憎しみをあらわにしている人たちには、同じように憎しみをあらわにする人が対抗するようだ。
ネットを見ているとそう思う。
最近は嫌韓ブログをよく見かける。違うことで検索して全く違う話題で
「なるほどな」と興味深く読んでも、その人が嫌韓の人だったりして残念な気持ちになる。

その人たちは実際に韓国人と会ったことがあるのだろうか?
と不思議に思うし、またそんな人たちはネットで日本を悪く言う韓国人がいるという
記事を見て反応し、またそれらの反応を見て韓国人が反応するのだろうか。悪循環。


私たちのように仲良くしている人たちと、憎み合っている人たちが、見事に住み分けしている気がする。
お互い仲の良いグループと、憎み合っているグループ。

最近は恐怖を感じる。好きだという気持ちも表せなくなる雰囲気が…。
好きだと言ったら「非国民」呼ばわりされるような。
私は韓国が憎い・嫌いだという人には、無理に好きになりなさいとは言わない。
そのかわり、仲良くしている私たちの領域に入ってきて暴れたり持論を振り回したり、
好きでやってる私たちの行動を制限するような言動はやめてほしいと思います。

ケンカしている人たちが仲良くしている人たちに「仲良くするな」というようなもの。

今日発売の週刊誌の広告のように、憎しみを煽るようなキャッチコピーも
いくらカネのためとはいえ、目にあまる。
こんなことを書くのは、逆にいうと
「日本人のほとんどがヘイトスピーチに同調してる」ように書かれるのと同じ。
本当にびっくりしてしまいます。私の周りとは全く異質なので。
やはり、いがみ合う者同士が群れているという印象。

韓流で多くの人が韓国に目を向けるようになりましたが
昔は「無関心」一色
今は「嫌悪」ー「無関心」ー「好意・好奇心」 この三つに分かれました。

昔は「普通の人ももっと興味をもってほしい」とか
「もっと知ってくれれば偏見もなくなるんじゃないか」と純粋に思っていたけど
そうではありませんでした。
世間が興味を持つというのはそれだけ「アンチ」も増えるということでした。
お互いの経済状況のバランスも関係し、悪く言うことで憂さ晴らしする人も出てくる。
扇動する人も現れる。

私たち仲良しグループがいるから大丈夫、とは思うものの、
心配です。