キムジャンに出くわしました | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

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ぶらりと曹渓寺(チョゲサ=鐘路区寿松洞)に行くと、境内でキムジャンをしていました。

冬に食べるキムチをたくさんまとめて漬けることを「キムジャン」といいます。
またそのときに漬けたキムチを「キムジャン・キムチ」といいます。
量がハンパじゃありません。
個人でするのではなく、町内会で、親戚一同で、グループで、みんなで楽しくワイワイやりながら漬けます。11月の終わりから12月の始めにかけて行います。

(私が幼い頃、正月に食べるお餅を親戚が集まってもち米を蒸し、臼でつき、丸めていましたが、それと似てますかね。一人でするには大変だから・・・。私が10歳くらいになると、「餅つき機」が登場して母が一人でするようになりましたが。)


最近の若い人はマートで買ったり、お母さんの漬けたキムチを実家でもらってきたりしています。
個人主義が浸透してきています。
実際最近はマートに行くたびに、一人で食べるレトルト食品やパックに入ったお惣菜が微増してきています。
10年前まではほとんど全くなかった。(「大型マート」自体なかったです・・・。)

これは一つの転換点だと私は見ています。
市場で量り売りをしているキムチや和え物などはありましたが(当然市場のアジュンマと対話します)
スーパーでパックに入ったお惣菜なんてなかったです。(レジを通すだけ、無言で買えます)
(それで一人暮らしなら、お一人様商品の多い日本の方がはるかに便利で住みやすいのですが。。)
現在の韓国の結婚率・出生率を見ていると、急速に個人主義化と大家族の減少が進んでいます。


なので、近い将来「キムジャン」は昔あった風習、すぐ身近なものではなく
教科書で習うような「私たちの民俗行事」として認識されるようになるかもしれません。