韓国の図書館(自習室)・閉ざされた空間の幸せ | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

20年前よく通った延大図書館・外大図書館。
韓国の図書館といえば、三方仕切り板がついた机のある自習室。

とある記事を見ても、
大学図書館で一冊も本を借りたことがない学生はいても、
自習室で勉強をしたことのない学生はいないだろう、とのこと。

席は何百もあるのに、
空席を見つけるのが難しいくらい、いつも混んでいた。
朝早くから席とり?
困るのはカバンをおいたまま遊び(授業?)に出かけている人。

4年前もよく通った延大図書館。
1階は完全にリフォームされ昔の面影はなし。
自動センサーで証明書をかざして入る形。
奥にはインターネット室。

でも自習室の机は昔のまま。
塗装は新たにしているが、
あの頃の机をそのまま使ってるよな~と思うような古い木の感触。
落書きは消えていても、掘り返したようなキズはわかる。
よみがえるデモと学生集会。スローガンの連呼と熱い歌声。

外の喧騒は無関係かのように
静かに時が流れた延大図書館5階の自習室。
(自習室は各階にあります。)

将来への不安や焦燥感を含んだような
湿った空気。
聞こえるのは鉛筆の音やページをめくる音のみ。
これは今も昔も変わっていない。


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ベニヤ板で仕切られた自分だけの空間は、
嫌でも勉強しなければならないようになっている。
隣を見ても前を見ても皆一生懸命カリカリやっているから。
目に入るのは自分の本やノートだけ。

勉強は嫌いだけど、そんな空間は結構好きだった。

一息しに席を立った時に、
韓国の学生たちが三々五々廊下や休憩室で
歓談している姿を見るのも好きだった。

西江大地下自習室でも。
試験前は夜11時まで勉強した。

同じように今まで勉強して帰宅の途につく学生や、
オレンジ色の街灯を見ながらコシウォンに帰った。
吹く風が肌に心地よかった。