
ネチズンたちの評価は上々だが・・・。
韓国では朝一番の上映には料金割引があって、
私が見た映画館では、9時半までの開始映画は4000ウォンになっていました。
(昼間は7000ウォン)
都合がつけば、朝一で見るのが得ですね!
もちろん何を見るかは限定され、たまたま9時10分から上映されていたこの映画
「食客」を見ることにしました。
新聞に長期連載されていた人気漫画の映画化だそうです。
何の予備知識もなく、パンフレットを見て料理対決みたいだな、
まあ空港に行くまで時間もあるし、楽しめたらいいかな~と思って見に行ったのですが・・・。
日本がからんでいるんですよね~。
不意打ちを食らった感じです。
日本が出てくる場面、これは実話なのでしょうか。
それとも、料理対決という単純なストーリーに、
歴史的な一面を盛り込めば内容に深みが出るだろうという思惑で、
作られた話なのでしょうか。
検索して調べたけれど、わかりませんでした。
たしかに日本統治時代に役人か何かだった日本人の子孫が、
家にあった朝鮮の文物を発見して、韓国に返しに行って謝罪するというのは
珍しい話ではなく、たまにニュースで見ますけどね。
最後にこの日本人の子孫が、映画の結びにつながる決め台詞を発しますが、
非常に模範的な意見で(その意味はよく理解できますが)、
日本人でここまでわかって言える人が果たして普通いるだろうか?という気がします。
かなり韓国・朝鮮について勉強した人なのか?
(映画のストーリーには全く関係ないが、私の個人的意見としては、できすぎた設定だと思う。)
むしろこの台詞は、韓国人に言わせるのが自然でしょう。
見たあと、どうしようもない違和感。
この包丁に秘められた事情。
料理対決という単純な構造に深みを加えるために過去の歴史を持ち込んだのだとしたら安易です。
民族意識を鼓舞し、ホロッとさせるつもりでこのストーリーを作ったのだとしたら安易です。
(実話なら誰か教えて下さい。)
評判いいみたいだから、製作者の狙いは当たったといえますが。
でもこれは日本では公開されることはないだろうなあ…。
それに揚げ足とりですが、秘伝を書いた日本の巻物、
明治時代にあんな文章や文字はないでしょう。
それ以外はまあまあで、
料理対決する二人が、あまりにも善人と悪人、はっきりしていて単純だが、
料理の様子、田舎の風景は見る価値があり、主人公もそれなりに魅力的でした。