“㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画”
《会期2019/11/22-2020/3/8》
ということでやって来ましたのは東京ミッドタウンの敷地内にある21_21 DESIGN SIGHT。
今回の展覧会は1953年に設立した日本デザインコミッティーに関する展覧会。
松屋銀座を拠点に、デザイナー、建築家、評論家らが活躍を続けてきた日本デザインコミッティー。
展覧会では現在のコミッティーのメンバー26名が、デザインの過程におけるスケッチや図面、模型の数々を紹介するというもので、普段は見ることの出来ない秘められた部分にスポットを当てた展覧会。
それにしても㊙って言葉、久々に聞いた気が。
一昔前だと、『スターどっきり ㊙報告』とか、テレビ番組なんかでもよく使われてたと思うんですけどね。
さて、それはともかく早速館内に入ると、かなりの賑わいぶり。
正直空いちゃってるのかなぁと思ってたんですが、デザイン関係のお仕事や学生さんなんかが多く来ているのでしょうか。
まずこちらはこれまで松屋銀座で解されてきた日本デザインコミッティーの企画展のポスターの数々↓
結構昔のものが多いんですけど、良いデザインって物にしろポスターにしろ何にしろ、決して古臭くはならないんですよね。
続いてこちらは《原画が生まれるところ》という映像作品↓
確かにデザインとして完成されたものは製品として目にしますけど、
一般の人が制作過程を目にする機会ってほとんどないですからね。
さて、展覧会のメインエリアでは26名のコミッティーメンバーによる原画や模型がズラリ↓
各人それぞれ展示場所、展示ケースが分かれているのですが、かなり個性が出ますね。
こちらは中村キース・ヘリング美術館やミラノ国際博覧会日本館などの設計で知られる建築家の北河原温さんのスケッチ↓
建築って最初こんななんですかね・・・
こちらも北河原温さんによる中村キース・ヘリング美術館のスケッチなのですが↓
抽象画かよ・・・
これで何か伝わるのか・・・
北河原さんが特別変わった人なのかなぁと思いきや、
こちらは隈研吾さんによるJR高輪ゲートウェイ駅のスケッチ↑
こちらの方が実際の建築物にイメージは近いですが、イメージとしては最初はこんな感じなんですね。
その高輪ゲートウェイ駅、小型模型では何度も試行錯誤していることが伺えます↓
それから、隈研吾さんのメモなんかも同じく展示されていたのですが↓
これ、あくまで個人用のメモなんでしょうかね?
関係者に何かを伝える為のメモだったら、受け取った側はかなり困惑しそうですが。
さて、他にも様々なデザインに関する㊙が展示されているのですが、
個人的に気になってくるのはどうしても建築関連や美術館に関連するデザイン。
こちらはグラフィックデザイナーの平野敬子さんによる近美(東京国立近代美術館)のロゴ↓
いつも見慣れたロゴですけど、制作するときは細かい部分まで色々考えられているんですね。
ちなみに“MOMAT”は“Museum of Modern Art, Tokyo”の頭文字。
続いてこちらも平野敬子さんによる大分県立美術館のロゴ↓
ちなみに“OPAM”とは“Oita Prefectural Art Museum”