徳島 大塚国際美術館でシスティーナ礼拝堂! | あおきゅーのぶらぶらアートブログ。

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展覧会の感想、美術館を巡る旅について、アートを本音でゆる~く綴るブログ。

今回の美術館はこちら、『大塚国際美術館』!!

 

 

徳島阿波踊り空港から路線バスに揺られること約30分で到着!

 

 

チケットを購入し、東京メトロ新御茶ノ水駅ばりの長ーいエスカレーターを上ると、

 

 

 

早速ありました!

 

《システィーナ礼拝堂》です!!

 

 

って、大塚国際美術館をご存じない方からしたら、「システィーナ礼拝堂ってバチカンにあるアレだよね?」って疑問に感じられるでしょう。

 

そう、ここ、大塚国際美術館は陶板で制作された原寸大の名画の数々を楽しめる美術館なのです!!

 

なので、この美術館にある作品は全てニセモノ!!(←言い方・・・)

 

しかし、ニセモノと言ってもそのスケールは圧倒的。

世界の名画の数々を1,000点余を展示、展示室は地下3階から地上2階までの計5フロアあり、展示室の鑑賞ルートはなんと4km・・・

 

これ程までの圧倒的スケールの大塚国際美術館は1998年に大塚グループの創立75周年を記念して設立された美術館。

その大塚グループは大塚製薬大塚食品といった日本を代表する程の有名企業のグループ会社で資本金は約816億。従業員は45,000人・・・

 

大塚食品と言えば、ボンカレーやカロリーメイト、

 

 

大塚製薬と言えば、オロナインなどなど。

 

日本人なら誰もがお世話になっている大塚グループが設立した美術館な訳です。

 

なので、美術館内の自販機は勿論、大塚製薬のポカリの自販機。

 

 

この美術館の陶板で制作された作品を作っているのも、その大塚グループの企業の一つ、大塚オーミ陶業

 

先日のご紹介した加山又造の展覧会、“Re又造”で展示されていた陶板作品の《おぼろ》も大塚オーミ陶業で制作されたもの。

 

 

 

 

また、東京メトロ千代田線、赤坂駅の改札を出たところにある千住博さんの 《四季樹木図》も大塚オーミ陶業で制作されたもの。

 

 

陶板は陶器の大きな板に特殊な技術で印刷しているので、絵画作品などと比べて圧倒的に丈夫なので、屋外に展示することも出来、経年による変化もほとんどないのです。

 

 

さて、美術館の紹介に戻るとしまして、大塚国際美術館には、およそ2000年前に作られたポンペイの《秘儀の間》の再現や、

 

 

 

 

ルネサンス初期の画家、ジョットが内部を描いた《スクロヴェーニ礼拝堂》の再現、

 

 

 

 

誰もがご存じ《モナリザ》や、

 

 

 

 

まだまだ、絶賛開催中のプラド美術館展で話題の《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》

通称カルロスくんもいます。

 

(↓こちらがプラド美術館展のブログ)

第17話 凄いぞ!プラド美術館展(pq゚∀゚*○)

 

 

 

他にも、今年の秋に来日予定のフェルメールの“牛乳を注ぐ女”に、

 

 

 

 

こちらも今年来日予定、ムンクの《叫び》

 

 

とまぁ、西洋名画と言われるものならほとんどなんでもあります。

まるで西洋美術の教科書がそのまま飛び出てきたような美術館。

 

 

 

また、名画を再現した美術館ならではの展示としては、《最後の晩餐》を修復前と、修復後を向かい合わせに展示したり、

 

 

レンブラントの自画像ばっかりを集めた展示室といった、一風変わった展示室もありました。

 

(レンブラントさんに見せてあげたいよ!)

 

すべて陶板で再現された作品ですが、個人的にはかなーり楽しめました。

ただし、鑑賞ルートが4kmもあるのですごく疲れますショック

 

 

 

また、確かに陶板の継ぎ目が気になる作品も結構ありましたし、(上のカルロスくんの写真等が顕著)本物の作品でしか味わうことの出来ない感動というのとは違うのかなとも思いました。

 

でも、自分がもしルーブルに行ってモナリザを見たときに、本物ではなくこの陶板作品が飾ってあったとしても、恐らく気がつかないと思いますし、「じゃあ本物って何なんだろう?」とも自問してしまいました。

多分美術の価値の中には「現地に行ってまで苦労して見た。」とか、自分の中で納得したいプロセスや個々人の思い入れみたいな、本来の作品の価値とは全く関係のない感情的なことが働いてしまっているのかなぁ。と考えたりしてしまいました。

 

 

 

【本日の一枚】満員御礼 怖い絵ツアー

 

昨年話題だったあの展覧会にメッチャ乗っかってるー・・・

(参加しなかったけど。)

 

 

 

大塚国際美術館編はまだ続きます。