MIDIスイッチャー2代目:追記 | とれすけのブログ

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先般ご報告したMIDIスイッチャーですが、その後の修正とか使い勝手などを。

 

使用したフットスイッチがキツくて、足はともかく手で押すのがかなり困難なのでやっぱりスイッチを取り替えました。

練習に差し障りが出たら元も子もないですから。

スイッチは前のスイッチャーに使用していたのを取り外して交換しました。前のスイッチャーは手で押すためのLED内蔵プッシュスイッチも使っていたので、これで問題なく2台使用可能になりました。

 

ついでに点灯していなかったモード選択用のプッシュスイッチのLEDも点灯出来るようにトラブルシューティング。

やっぱり正負逆に繋いでました。よくやるんですよね、これ。

 

使い心地ですが、基本前のマシンと動作は変わらないので安心感はあります。ただ、バンクアップスイッチの場所が変わったのでそこを間違えちゃうことがまだあります。早く慣れないと。

フットスイッチの場所が前のマシンでは縦位置でほぼ筐体の中央に配置していたのは安定感を考えたからですが、ボードに固定する前提ならギリギリ手前まで持ってこれると思って、今回の配置が実現しました。

 

前のマシンでは、やはりスイッチの間隔が狭くて、靴を履いた状態だと結構2個踏みをやってしまっていました。2個同時に踏んでしまうと、このマシンのスイッチの検出が各々のスイッチに繋がっている抵抗の値を読み取って仕分ける方式なので、変な値が出てしまうのでしょう、どちらのスイッチのものでもない結果が出てしまうので、かなりの混乱要因でした。

今回間隔は広げられたので、踏みミスは回避できそうです。

ただ、バンクスイッチがちょっと押しにくいですかね。これを押すときだけは2個踏みやってしまいそうです。ただ、曲の演奏中には押すことはないと思うので、被害は最小限に抑えられるでしょう。

 

USB MIDIの方はZOOM MS-50Gのパッチチェンジを行う目的で実装しているのですが、試しにBOSSのDD-500やRV-500のUSB端子に繋いだところ、きちんとプログラムチェンジできました。まあ、こちらはレガシーMIDIもあり、そちらで結線してますが、汎用性が高いことが実証できました。

 

作成にかかったコストですが、値段が高いのはケース、フットスイッチ、7セグLEDくらいで、Arduino Pro MiniもUSBホストも中国製の安いやつです。時期によって価格に変動があるのでなんですが2枚ずつ使っても千数百円でしょうか。パーツ代だけなら1万円切っているのではないでしょうか。前作と比べると機能は増えてもコストはかなり下がってます。Arduino UNOとホストシールドが高かったんですよね。あと、表示もシンプルにしたりしてます。実際にはストック品のパーツもあったので、今回に限って言えばもっとお金かかっていません。

 

パーツの調達はケース、7セグLEDは通販、Arduino Pro Mini、USBホストシールドはAmazon、その他のパーツは秋葉原です。

今回、電源は9V→5Vのレギュレータを使う予定でしたが、秋月電子でキットがあったのでそれを2つ使っています。系統はノイズ対策のためリレー駆動用の電源とArduinoを2つ駆動する電源とを分けています。なのでリレーは5V駆動の製品を使っています。

あと、Arduino Pro Miniにコードを書き込むにはシリアルコンバーターが別途必要になります。今回使用したPro MiniはUSBホストに合わせて3.3V動作の製品を使用したのですが、シリアルコンバーターも相性があるようで、3.3Vのみ出力できるものがいいようです。ピンの並びもArduinoと合っているので私はこれを使用しました。

 

これ以外にはそんなに特殊なパーツは使っていないです。モーメンタリタイプのフットスイッチが探しにくいくらいでしょうか。おすすめはフジソクの製品です。私が使ったものは一個640円ほど。ちょっと高めですが、押しやすさや信頼性などを考えて良いものを選んだ方がいいです。一番大事なところかも知れません。

 

製作は、まずケース加工ですね。7セグLED用の角穴はハンドニブラにて。あまりキレイには出来ません。ネジ穴以外の丸穴はドリルで穴あけした後、ステップドリルというのを使って穴を広げています。以前は手回しリーマー使っていましたけど、流石に数があると疲れちゃうので。但し、ステップドリルは加工するケースをキッチリ固定して使用しないと怖いです。かなりのトルクがかかるので、部材が噛んだりすると大変危険です。MIDIジャックの穴あけの為には19mmくらいまで切れる奴が必要です。ステップドリルのおかげで作業はだいぶ楽になりました。私はこれ使ってます。

 

USBジャックの穴あけが一番苦労しました。ハンドニブラは入らないし、結局ドリルで数カ所穴を空けて、ニッパで穴をつないで引きちぎって、金ヤスリで仕上げるという感じです。

 

今回はのんびりやったのですが、ケース加工1日、基板作成1日、配線3〜4日という感じでしょうか。設計というか、基板レイアウトも作成しながら、他の回路もその場で確認しながら作って行ったので、ちょっと時間はかかっています。再度同じものを作るとなったら、配線も1日あれば終わるでしょう。

 

プログラムはスイッチャー部分は前回のコードをほぼそのまま使ったのでほとんど時間はかかっていません。セレクター部分も簡単なコードなので1時間もかかってないですね。但し、諸々の情報収集にそれなりの時間はかかっています。特にMini用のUSBホストの使い方などは情報がなければお手上げです。いつものことながらネットで情報を共有してくださる皆さんには感謝です。

 

今のところノイズも電子ノイズはほとんど感じず、電源ノイズが少し気になるという感じでしょうか。これも歪み系を入れなければほとんど気になりませんし、原因は別にあるかもしれないです。切り替えノイズもほとんど感じないですかね。

ということで、現段階ではいい感じに使えています。

音作りを先行したいと思います。