こちらはほぼ全裸ポスターと違い、警察からの警告は出ていない。
犬のポスターは24枚。候補者の枠の半分近くが犬の写真だ。この犬の名前は柴犬のサスケ。NHK党の立花党首のペットだ。
犬のスペースはNHK党によって売りに出されている。価格は5000~30000円。NHKウオッチャーによると売上は500~600万円になるという。
一党で24人も出れば供託金は没収されるだろうから、NHK党が払った供託金は300万円/人×24人=7200万円。
単純な収支で見れば大赤字だ。ポスターの配布場所は14000箇所あり、1場所24枠だから都内全域で336000枠ということになる。1枠1万円で全部売れると売り上げは33.6億円にもなる。
といってもそれは机上の計算上だ。山奥や住宅街の枠なんて買う人はいないはずだ。買うとすれば繁華街、駅前のような目立つ場所になるだろうから、1%ぐらいではないだろうか。
とすれば、33.6億円の1パーセントで3360万円。高めで見て3%としても1億円だ。ただしこれはポスター24枠の全てが売れたことを前提としているので、売れ残り分を引かなければならない。
供託金全部を取り戻すとすれば、立て看板設置場所の3%以上で販売され、かつ24枠の平均7割以上売る必要がある。投票日まで後2週間弱しかなく、直近になると露出効果、話題性に乏しくなることを考えると、希望者は早期に申し込むだろうから、よくても1000万円が限界ではないだろうか。つまり大赤字確定だ。
ま、聡明な立花党首ならその程度は分かっているだろう。彼の狙いは話題作りにあり、次の参議院選挙で2%を取り、国政政党に返り咲くことが最終目的と考えられる。
その資金は?
NHK党は代表者を巡る訴訟で大津綾香氏に敗れ、国政政党の地位から転落して政党交付金を受けられない。
だが立花氏は支持者に呼び掛けて、借金を申し込んでいたので、恐らく供託金の原資は借金であろう。