転職あれこれ | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 Aさんという先輩がいる。30半ばで大手企業に転職し、いきなり課長になった。 物覚えが早く、高いスキルを身に付けたため、それが認められたのであろう。

 

 彼は社内ベンチャーの立ち上げに参加し、数年後、ベンチャーの事業化に成功し、子会社が設立された。企画者が実行責任を負えということで、彼は何と社長になったのだ。

 

 こういう時代故に可能になったのであろう。彼は事業を拡大し、親会社の援助なしで自社所有ビルを持つまでになった。

 

 全て順調だったはずが、転落も早かった。業績が悪化すると親会社はその会社を売却してしまったのだ。進駐軍が乗り込んでくると彼は社長の地位を失った。

 

 一転無職になったが、今までと違い、どこからも声が掛からなくなった。従業員と社長とは立場が違う。業績不振のイメージが付いたことで彼のブランドは落ちてしまったのだ。

 

 その後、彼は転職した。そこそこ大きな会社だが平社員としての転職だった。能力が変わらなくてもコースから外れると再起は難しい。