ショッピングモールのシネコン | 猫好きのブログ

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 ショッピングモールの核施設となっているシネコン(シネマコンプレックス)。

 

 平均すると5~10スクリーンがあり大変便利だ。斜陽産業であった映画業界は1990年代のシネコン導入で底打ち・反転した(といっても戦後の娯楽不足の時代の映画全盛時代に比べるとたいしたことはないが)。

 

 1スクリーン当たり年間3~5億円を稼ぐと言われている。平均値を4億円、7スクリーンとすれば、年商28億円だ。なお、この中にはポスター、グッツ、飲食費も含まれている。

 

 大型のショッピングモールだと年間300億円ぐらい稼ぐから、シネコンの売上は1割を占めることになる。

 

 たった1割と思ってはいけない。シネコンの商圏は物販単独の施設よりも広い為、商圏を拡大してくれる。そして映画を見終わると、ショッピング、飲食してくれるわけで、その効果は大きいのだ。

 

 大雑把だが平均すると、1人当たりの消費額は

 シネコン入場料 2000円+売店利用600円+ショッピング・食事1500=4100円

 

 ぐらいになる。売店のポップコーンだけでかなり高い。それでも6割の人が売店を利用している。スーパーで10円単位の値段に敏感な人でも、人は場のムードに合わせて消費態度が変わるのだ。

 

 映画鑑賞が終わった後のショッピングや食事でも7割の人が利用している。やはり複数の店が一つの建物の中に入っているとついで買いが進みやすい。

 

 こうして散財した人達は、翌日にはチラシ広告を片手にスーパーへと急ぐのである。人の行動って見ていると面白いですね。