スーパーのテナントに美容室が入っているケースが多い。アメリカの近隣型ショッピングセンターでも同じ傾向があるようだ。
スーパーのテナントとして他にドラッグストア、100円ショップも多いが、これらは主要顧客が主婦という共通項がある。
即ち、スーパーの顧客と重なっているわけだ。たしかに一か所にまとまると買い物が便利になる。特に購買頻度が近いとまとめ買い(利用)しやすいので、利便性は益々高まる。
では美容室の利用頻度はどれぐらいだろうか?アンケート調査によると年に4.5回となっている。この程度の頻度だと必ずしもスーパーと同じ場所にある必要性は低い。
実際、美容室の立地は多様であり、都心の繁華街、最寄の駅前、住宅地、郊外路面店と異なる場所に分散している。
スーパーのテナントに入るのは、選択肢の一つだということだ。つまり立地毎に家賃、利用者の客層、利用動機、支払い可能額などが異なっていて、美容室は自店のコンセプトや制約条件に近い立地を選んでいると考えられる。
ではスーパーに入る美容室にはどのような特徴があるのか?
思いつつままに書く。主観・偏見なので正しいかどうかは分からない。
・住宅地に比べて商圏が広い。従って住宅地ほど固定客割合は高くない。
・駅前店のように通勤・通学途上ではなく、スーパーに買い物に来る主婦をターゲットにしている。
・家賃がそこそこ掛るので、客数が必要。といっても繁華街ほどは高くない。
・おしゃれに特にこだわる人は繁華街や駅前の路面店(1階)に行くはずだ。
未だあるだが正直分からない。
他の立地と比較して違いを見つけていくことが手掛かりになるかもしれない。
・他の立地に比べて座席数は多い?
・美容師の人数
・1階と2階のどちらが多い?
・美容師の年代
・内装はどうか
・価格帯
美容室を見ると、入口に価格表を付けているケースが多いし、初回格安にしていたりもする。これは新規客を増やし、固定客化を進めるのが目的だ。
ま、歯医者とか美容室はコロコロ行く場所を変えるものでないから、一度定着すると安定して稼げるというメリットがある。反面、新規客を積極的に集めているということは、自店の固定客も潜在的に離脱する可能性も高いということでもある。
歯医者などでも、医者の態度が悪かった、痛くもない歯を抜かれた等のトラブル(コミユニケーション不足?)により、診療所を変えるケースが多いのと一緒だ。幸い、代替店は幾らでもあるわけだから。
ま、そうはいっても多くの人はイメージ通りの髪型にしてくれたり、話の合う既存の店を選ぶだろうが。。。
スーパーのテナントの場合は、スーパーの利用者である女性が潜在的に客になるわけだから、スーパーの集客力を利用できるメリットが大きい。