ドラゴンボールに出てくるスカウターという機器。相手の戦闘力を数値化するという便利な代物だ。
ベジータ 「戦闘力たったの5か。ゴミめ」
これを欲しがるのは会社の求人担当者であろう。求職者の戦闘力(業務遂行能力)が面接で分かってしまうからだ。
採用後に、うちの猫がネズミを持ってきてショックで出勤できませんと言って有休を取る人を排除して、無駄な手間を省くことができる。
でも逆を言うと、現職員も経営者にスカウターで能力を測定されてリストラされる可能性も出てくる。
あなたの戦闘力(業務遂行能力)はたったの5ですから解雇ですと数値を出されると、裁判になっても解雇の撤回は難しくなるかもしれない。
このような人間の数値化の話はSF小説にもある。役人が市民にレーザーを当てると数字が額に印刷されて、市民は互いに数字で比較し合うようになる。
恐ろしいことだが、これは受験の偏差値主義を皮肉ったものに他ならない。つまり現代においてもスカウター類似のものがあるということだ。
ちなみにドラゴンボールのスカウターが実現間近というのは、倉庫のピッキングの話だ。スカウターがピッカーに商品の位置を知らせてくれるという装置らしい。