東京市場の相場の乱高下の理由について考えてみた | まつ☆ まつ☆ オープンカフェ

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禁断のオプションのプット売り戦略



今年、7月7-8日にかけて大量のプットオプション売り取引があったことが、話題になっていました。


官制「下げ渋り相場」 ~ 主役はやっぱり公的年金? by BLOGOS



記事によると、プット売り2万5000枚、想定元本3500億円、プレミアム収入約85億円と、

プロでも度肝を抜く規模と内容の取引であったそうです。

(クレイジーな取引だという意味でだと思います)


取引内容は、14年9月限のプット売りで、権利行使価格が15375円だったようです。


プットオプションだけ売るという方法は、いわゆる、はだか売り(Naked Short)というやつで、

オプション取引のかなでも、最もハイリスクなポジションであるため、

常識的なオプション投資家は、押目で現物取得を目的とする場合以外、あまり使わない方法です。


証券会社によっては、はだか売り(Naked Short)は、禁止になっている会社もあるくらいです。


また、かのAIJ投資顧問は、この取引と全く同じの、

オプションのプット売りで失敗して、資産を消失したとの話も聞きます。


この取引が行われた、7月7-8日から、9月限の期限である、9月11日までの株価の推移を見てみると、

下図のチャートのようになります。

わかりやすいように、権利行使価格15375円付近に赤い横線を引いてみました。





チャートから、権利行使価格15375円を上回ったり、下回ったりしながら、推移していたのがわかります。

おそらく、8月のイラク空爆ショックの時は、ボラテリティーも跳ねあがったため、

巨額の含み損をかかえていたに違いありません。


しかし、9月に入ってから、日経平均は、突然理由もなく暴騰しました。

その後、SQ日の9月11日まで、15750円付近で推移しています。


すなわち、この取引主体は、まんまと、約85億円という

巨額のプレミアム収入を全額手に入れたことになります。


特に特徴的な動きとしては、


① 9月2日に暴騰して、大きな陽線が出ている。

② SQ日前日の9月10日にも暴騰して、大きな陽線が出ている。


ということです。



何かしら、大量な買い支えをすることが可能な主体が、

プットオプションを大量に売っていたとも考えられないでもありません。



BLOGOSの記事は、この一連の取引の主体は、GPIFではないかとの仮説が提示されています。



9月の上昇相場は、先物主導であり、裁定取引の買い残が積みあがっていたこともあり、

この取引主体は、先物を使って買い支えオペレーションをしていたことが想定されます。



しかし、


GPIFが先物やオプションを使って取引をしているのかどうかは、私にはわかりません。



いずれにしても、


今回の9月の大幅上昇と、10月の暴落相場は、つくられた相場であった可能性が高いのだと思います。


また、裁定業者は、この時の取引主体による、先物主導の変動をねらって、

あとから追従して、取引をしていたのではないかとも思われます。





東京市場の相場が乱高下する理由についての仮説



すると、東京市場が大きなトレンドを形成して乱高下する理由は、


① 先物主導による売買によりオプションの利益をねらう主体

② 先物主導による値動きが発生した時に、追従して裁定取引を行う主体


がセットで、相場を動かしているからではないかと思われます。


なぜセットかというと、


先物主導で株価を上げても、すぐに先物を売る圧力がかかれば日経平均株価は、上がりませんが、

先物主導で株価があがった後、すぐに現物株も買い追従すると、日経平均株価は上昇するからです。


下りはこの逆をやれば、良いわけです。



BLOGOSの記事の著者近藤さんの言うように、

今年7月のような、低ボラテリティーでかつ底値圏でもない時期に、

わざわざ不利な取引となる、プットをはだか売りをする理由は、

3500億円という大量の資金で、日本株を買い支えする理由以外、ほかに見当たらない感じがします。



すると、この一連の取引は、

今年の5月付近から続く、公的年金系の買い支え?の一環である可能性も否定できないと思います。



よく、日本のマスメディアが日本市場の乱高下の理由を

海外ヘッジファンドの取引によるものだとしていますが、


ひょっとすると、日本の大規模な機関投資家が海外証券会社を使って、

大きな取引をしているという可能性も否定できません。



個人投資家としては、このような巨大投資家と売買合戦をやって、絶対勝てるはずはありませんので、

相場の流れに沿って運用して行くしかないのでしょう。





p.s.


話は変わりますが、チャートからわかるように、

現在、日経平均先物は、14370円を谷底として、リバウンド曲面に入っています。


この底値付近で、株が買えなかった人は、多くいると思いますが、

ふたたび、リバウンドから下落して谷底付近でヨコヨコとなる曲面で、

権利行使価格14375円のプット売っておくと、


プレミアム収入が得られるだけでなく、もしも、レートが14375円に到達すれば、

この安値のレートで日経平均を押し目買いすることができます。


日経平均先物は、1枚約1500万円ほどと、高額なため、個人で、この取引ができる人は少ないと思いますが、いまなら、ボラテリティーも高く、高いプレミアム収入を得ながら、オプショナルで押し目買いを実行することが可能なのです!!



だから、個人的には、日経オプションminiという商品も用意してほしいと考えています。