日銀サプライズ追加緩和発表!! | まつ☆ まつ☆ オープンカフェ

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日銀バズーカ砲さく裂



市場も驚いた異次元緩和、黒田日銀の「バズーカ砲」炸裂 by ロイター



日銀がついに、バズーカ砲を放ちました。

事前のアナリストやエコノミストの論調では、

今回の追加緩和はないとされる意見が多かったため、まさにサプライズ追加緩和となりました。


日銀総裁の黒田さんの手法としては、

2年で2%の目標を達成するためには、追加緩和もありということがわかりました。


インフレ率の維持に対して強気だったのは、このためなのでしょうか?


いずれにしても、日銀の投票で、賛成5 反対4の僅差での決定だったようです。


日銀、追加緩和を決定 資金供給10兆~20兆円拡大 賛成5、反対4で決定 by 日本経済新聞







日経平均   - 10月のジェットコースター相場の締めくくり -






チャートからわかるように、まさに暴騰です。

前日のシカゴCMEの終値は16960円と、17000円台載せが現実的になってきました。


テクニカル的にも、


前回の黒田日銀砲の時の高値  16000円

前年末高値              16340円

直近高値               16360円


といった、高値レンジをたった1日で大幅にブレイクしています。


また、トレンドも200日移動平均線は、横ばいですが、

2013年6月からの上昇トレンドのサポートラインは、維持する形状になっております。


したがって、テクニカル的には、底値切り上げの三角持ち合いからの、

上限レンジブレイクで、さらなる上昇が暗示されます。



おおまかな背景としては、次のイベントが挙げられます。


① 10月に入ってから、10月16日までは、欧米株の下落を受けて、調整下落。

② 10月16日の14370円を底にリバウンド

③ 10月30日のGPIF資産ポートフォリオ見直しの発表で上昇

④ 10月31日の日銀追加緩和発表で暴騰(アベノミクス第3の矢)


補正予算決定(アベノミクス第2の矢 財政出動)については、ほとんど反応がなかったといえます。

マーケットは、財政赤字の原因で、これまで失敗してきた財政支出に、多くを期待していないのでしょう。



リバウンド後、2番底を探り、L字回復か?との意見もアナリスト等から出ていたため、

今回の追加緩和は、まさにサプライズとなりました。







アベノミクスについて



しかし、中長期的には、経済ファンダメンタルズの向上が最も重要だと思います。


金融追加緩和と、財政出動といった、「一時的な策」で景気を下支えしている間に、

第3の矢 成長戦略で、日本経済のファンダメンタルズがいかに改善されるかが

一番重要なことだと考えています。


これができなければ、長期的に見て、

アベノミクスは、財政を悪化させ、日銀のバランスシートを拡大させるだけで終わってしまいます。


そして、まずは、経済成長に全面的に集中して努力すべきで、

消費増税は、経済成長が達成された後、バブル気味になったころで、

引き締め策の一環として、増税してゆくべきであると考えています。

成功するには、優先順位というものがあるのだと思います。



もし、年末に消費増税延期の決断をし、効果の高い成長戦略を推し進めれば、

アベノミクスの、成功確率は飛躍的に高まるだけではなく、

経済成長も早期に達成され、税収増による財政の健全化がうながされるだけではなく、

消費増税も比較的早い時期に可能になるのではないでしょうか。


急がば回れ 」ということだと思います。

安倍さんには、サプライズ消費増税延期に期待したいところです






オプション 日経平均VI








サプライズ緩和を受けて、日経平均VIも跳ね上がりました。


前々日までは、日経平均の調整下落時に跳ね上がっていたVIが、

だんだん落ち着いてきていたところでしたが、昨日は、日経平均の暴騰で跳ね上がりました。


上昇相場でボラテリティーが大幅上昇するのは、アベノミクス当初の上昇相場以来でしょうか?


特にコールオプションは、跳ねあがり、

コール買のポジションを取っていた投資家は、相当な利益を得たと思います。


逆に、コールのはだか売りをしていた投資家は、大変な被害にあったと思います。

いずれにしても、オプションのはだか売りは、しない方がいいということが確認されたと思います


カバードコールで運用している投資家は、コールが暴騰しても、現物資産も暴騰するため、

利幅は限られますが、暴騰しても利益が得られ、コールのはだか売りに比べれば、

安全だということが確認されたことと思います。



個人的には、日経平均のような、ボラテリティーの高い資産は、

オプションは売りを多用するよりも、買いを多用した方が、収益が高くなるのではないかと考えています。






ドル円





ドル円も、日経平均同様に暴騰です。


直近の高値110円/ドルを上抜き、前日引け値は、112円34銭で引けています。


上図は、比較チャートとして、ユーロ円も示していますが、

ドル円は、ユーロ円と比べて、中長期的に明らかに上昇度合いが高いということがわかります。


経済ファンダメンタルズからも、米国独り勝ちによるドル高相場がしばらく続きそうです。


金融緩和策だけでなく、

小さな政府、徹底的な規制緩和による自由競争の確保といった点が、

米国経済の早期回復の理由なのかもしれません。






リスク管理の重要性



10月の暴落と暴騰を受けて、あらためて、リスク管理の重要性が確認されたと思います。


① ポートフォリオ(異相関資産の組み入れとリバランス)

② ヘッジポジション(オプション買い、ロングショートの組み入れとリバランス)

③ ストップロス(逆指値管理)



マーケットには、常に、突然の暴落と暴騰が付きまとっています。

常に、自分の考えている方向とは、突然大幅に逆に行く可能性があると想定すべきだと思っています。


10月の相場で、リスク管理をしっかりしておかなければ、

暴落だけではなく、暴騰でも、大きな被害を受けるということがよくわかると思います。



私自身は、なんとか、自分のリスク管理の方法で、

10月の暴落と暴騰を無難に乗り切ることができました。


数値シミュレーションの正しさが確認されたのと共に、ほっとしているところです。


今後、どんな大きな暴落や暴騰がきても、乗り切れる自信がついたのとともに、

こうしておけばよかったという、反省点も見つかり、投資運用方法について、

さらなる改善をしてゆきたいと考えています。